なお、 の場合は、 直線 と直線 は 同じものになるので (逆向きになるだけ)、 の場合のみ考えればよい。
(5) は、 のときは、 より、
(6)
まず、 の場合を考える。
この場合は ( なら ) なので、 であれば、 の 2 次式 の判別式 は
のときは、 なので、 これと (6) を合わせると、 結局 の場合は、
次に の場合は、判別式 が正なので、 2 次式 は、ある範囲の では正の値を、 ある範囲の では負の値を取ることになる。 すなわち、 はある方向には下に凸、ある方向には上に凸となるので、 よってこれは極ではないことになる (鞍点)。
以上により、定理 38.2 が証明されたことになる。
竹野茂治@新潟工科大学