それは、片側極限の簡易記法
を利用するもので、以後 (7) を例に説明する。 の での原始関数を とする。例えば、定義による (7) の計算 (21) の場合、 最初に lim の式に書き直すが、 実際にその lim の計算を行うのは原始関数を求めて、 そこに代入を行った後であり、 途中の計算では lim はついてるだけになる。
それに対して、(22) の を少し先取りし、 積分範囲の を最初に に変えて、 原始関数への代入までは、表面上は lim を書かずに計算するのが 簡易記法の方法である。すなわち、以下のように書く。
このように、最後の代入の際には極限を用いる。 これなら、広義積分であることはちゃんと意識しているし、 結果は (21) に一致し、 正しく計算できることになる。
例えば、(1) の の場合、定義通りに計算すると、
この簡易記法は、他の (6), (8), (9) の
型の広義積分や、合併型の広義積分にも使える。
例えば、
竹野茂治@新潟工科大学