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(PDF ファイル: quotef2.pdf)
3 積分の実行
2 節の計算により、
となる。
なお、これらの積分の中の の高々 次式には定数項は含まれない。
最初の を一つ含む方は、 への置換積分により ()
容易に
のように積分できる。
後者の方は、[1] で述べた方法では、
個々の積分に対しどうしても漸化式が必要になるので、
個々の積分ごとに見てもあまり楽にはならない。
よって、[1] の最後でも触れたように、
最終形を想定した未定係数法を用いるのが楽だと思う。
最終形は、[1] を見ればわかるが、
となる。なお、この最後の式の 次式にも定数項は含まれない。
また、これには と置換してから
未定係数法を用いる、という方法もある。
この場合
,
なので、
定数項がないことから
となり (この最後の式の 次式には定数項がありうる)、最終形は
となる。これを の式に戻すときは、
のようにすればいい。
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竹野茂治@新潟工科大学
2006年6月2日