の解については、実は複素指数関数 を 使えばよりシンプルに説明できるのであるが、 オイラーの公式等を前提とせず初等的な方法にこだわったため、 逆にかなり厄介な説明になった。
また、 については、結果的に初等的な内容ではおさまらず、 いくつか線形微分方程式の理論を認めた上で解の形を紹介するに留まった。
本来本稿の内容は、線形微分方程式の理論を学んだ上で考察すべきもので、 その方向ならもっと楽に、そして見通しよく解を知ることができるので、 だから、本稿自体はあまり意味がない。 また、本稿は、微積分の基本的なことしか学んでない段階の学生に対する 説明として考えたものではあるが、 実際にそのような学生に興味を持って理解しながら読んでもらえるものかといえば、 やや面倒なところも多いので、その方向でも意味がなさそうな気がする。
竹野茂治@新潟工科大学