3 部分積分を利用する方法
一般の に対して を求める方法として、
(高校などで) 最も普通に紹介される方法は、
部分積分を利用して漸化式を作る方法だと思われる。
に対して部分積分を用いると、
となるが、合成関数の微分により とすれば、
となるから、
となる。よって右辺の を左辺に移項すれば
となるので、
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(9) |
が得られる。これに、
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(10) |
を組み合わせれば、帰納的にすべての が得られることになる (奇数の も含めて)。
例えば、, は以下のようになる。
2 節の最後に述べたように は から求めることができる。
また、 なども、途中で上の を使えば、
のように求められる。
この方法は、公式 (9) さえ作ってしまえば楽なのだが、
公式 (9) を作るために一旦一般の に対して部分積分を行わなければならない、
という点が難点ではないかと思われる。
竹野茂治@新潟工科大学
2010年3月12日