7 半角の公式を利用する方法
を
に帰着させるのに、
5 節では
の加法定理を用いて
を考えたが、
その代わりに半角の公式 (9) を利用するという方法も考えられる。
つまり、
に対して、
であるから、
() のときは
からこの式により を求め、
として
と求める方法である。
この場合も
となってくれるので 5 節と同等の誤差が期待できるのであるが、
しかしこの の計算には の平方根が含まれてしまう。
元の問題に戻れば、そのマイコンに任意の正の実数の平方根を計算する機能が
そなわっていない場合には、この方法が使えないことになる。
つまり、半角の公式を用いる方法はそのような目的には
ふさわしくない可能性がある。
竹野茂治@新潟工科大学
2009年1月18日