しかし、 (および ) は上三角行列なので、 (および ) の 多項式も (さらに言えば の負のべきも) すべて上三角行列となる。 一方 (および ) は下三角行列なので、 (および ) の多項式で表わされることはない。
の場合も、容易に の場合と同じ形の反例が作れるので、 結局 では , が可換であっても が の 多項式で表されるとは限らないことになり、 可換ならば が の多項式で表されるのは の場合のみ、 ということになる。