前節と同じ、 の場合で考える。 まず、 の、 重解がない場合を考える。
に対して を で割れば、余りは 2 次式になり、 よってその商を , 余りを とすれば
となる。 ここに、 を代入すれば、 より となるから、 結局 を求めればよいことがわかる。(29) で とすれば、
となるので、後は (30) を満たす 2 次関数 を 求めればよいが、それは、最終的には、(24) の の場合の式重解を持つ場合も同様で、 ( ) の場合、
とすると、 は を満たすことがわかる。 最後の式は、(31) の両辺を微分して と したものである。 よって、 を でテイラー展開した形で考えの場合は、
とすると、 は となるので、 は、なお、この場合の は、二項定理を使って、
なお、この節の割り算による方法なら、 固有方程式の解を求めなくても、 具体的な に対して実際に を で割り算を行って 余り を求めることで を計算できる、 というメリットもある。
竹野茂治@新潟工科大学