曲線の弧長は、折れ線近似の上限として定義されるので、 弧 BC の折れ線近似よりも、常に BD CD の方が長いことを示せばよい。 そのために、次のような補題を示すことにする。
ABC は A B C の順に右曲り (時計回り) であるとし、 は ABC 内の凸な折れ線、 すなわちこの折れ線に交差はなく、各 の角はすべて 右曲りで、 ではないとする (図 2)。 このとき、この折れ線の長さは ACBC 以下となる。
また、 より なので、 この補題が BD と の 折れ線に対して成り立てば、
が AC か BC 上にあるときは、三角不等式により明らか。 が ABC の内部にあるときは、 前と同様に の延長と BC の交点を D とすれば 三角不等式により
竹野茂治@新潟工科大学