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(PDF ��������: sinadd.pdf)
現在高校の数学 B で履修する複素数では、複素平面や極形式、
ド
モアブルの公式などもやるようなので、
という形の式は多分馴染みが深いと思われる。
この形の式は、ド
モアブルの公式からも見られるように、
積が角の和に変わる、という性質を持っている。
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(6) |
よってこの式を覚えておけば、この式を展開して
を使うと
となるので、両辺の実数部分と虚数部分を比較すれば加法定理が得られる。
なお、この式 (6) は、大学 (の理系の学部の 1,2 年生)
でオイラーの公式
として学ぶもので、値の積が変数の和になることは指数法則として見ることができる。
この公式には他にも多くの応用があり、例えば三角関数の微分の公式
,
を覚えるのに
つまり、微分が
倍になる (
)、という性質として
覚えることができる。
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Shigeharu TAKENO
2003年 3月 4日