next up previous
Next: 3.2 複素数を利用する方法 Up: 3 別に加法定理を導く方法 Previous: 3 別に加法定理を導く方法 (PDF ��������: sinadd.pdf)


3.1 おおまかな式から作る方法

これは、
\begin{displaymath}
\sin (\theta + 90^\circ) = \cos\theta,\hspace{1zw}
\cos (\theta + 90^\circ) = -\sin\theta
\end{displaymath} (3)

と、sin, cos の $0^\circ$, $90^\circ$ での値を利用する方法である。

まず、$\sin(x+y)$, $\cos(x+y)$ はいずれも

\begin{displaymath}
\mbox{$\sin x$, $\cos x$\ に関する一次式\
(もちろん $\sin y$, $\cos y$\ に関しても)}
\end{displaymath} (4)

であるという性質がある。よってそれを覚えておいて
\begin{displaymath}
\sin(x+y) = A\sin x + B\cos x,\hspace{1zw}
\cos(x+y) = C\sin x + D\cos x
\end{displaymath} (5)

のように大まかに書くと、この $A,B,C,D$$y$ の式であり、これらを求める。 今、(5) に $x=0^\circ$ を代入すると

\begin{displaymath}
\sin y = A\sin 0^\circ + B\cos 0^\circ = B,\hspace{1zw}
\cos y = C\sin 0^\circ + D\cos 0^\circ = D
\end{displaymath}

となるので $B=\sin y$, $D=\cos y$ と求まり、 (5) に $x=90^\circ$ を代入すると

\begin{eqnarray*}
\sin (90^\circ + y) &= & \cos y= A\sin 90^\circ + B\cos 90^\c...
...(90^\circ + y) &=& -\sin y = C\sin 90^\circ + D\cos 90^\circ = C
\end{eqnarray*}

となるので $A=\cos y$, $C=-\sin y$ と求まる、という方法である。

なお三角関数の微分を知っていれば、$x=90^\circ$ を代入する代わりに、 (5) の両辺を $x$ で微分してから $x=0^\circ$ を代入することで $A$, $C$ を求める、という手もある。


next up previous
Next: 3.2 複素数を利用する方法 Up: 3 別に加法定理を導く方法 Previous: 3 別に加法定理を導く方法
Shigeharu TAKENO
2003年 3月 4日