そのため以前から、極限を極力用いない形での微分の公式の証明を考えていたが、 本稿では、初等関数である巾乗関数 ()、 三角関数 (, )、指数関数 ()、 対数関数 () の導関数の公式に対するその試みを紹介する。 極限を用いない形ということは、 極限による定義 (1) の代わりに、 「導関数の値 グラフの傾き」として説明を考えていく。
なお、詳しくは調べていないが、 以下の説明はいずれも難しくはないもので、 多分既に考えられているものであろうから、 本稿が初出だとは思わないでいただきたい。
竹野茂治@新潟工科大学