1 はじめに

大学の 1 年生の微積分等で出てくる「ロピタルの定理」は有名であるが、 多くのバリエーションがある定理としても知られている。

大学の教科書では、その証明は、 最も典型的なもの、証明の易しいものだけ紹介し、 「後は同様」としていることが多いようである。

しかし、少し考えてみると、 中には必ずしも「後は同様」では済まないものもあるようなので、 せっかくであるから、その多くのバリエーションの証明を 本稿でいくつか紹介する。

竹野茂治@新潟工科大学
2015年7月20日