6 おわりに

私もそうであるが、工学の解析の講義では、 「連続性」、「微分可能性」の厳密な話や デリケートさに関する説明はあまりせずに、計算演習に重点を置き、 ここに述べたような話題は半分も取り上げないのが 普通ではないかと思う。

しかし、最後に上げた例のように、 形式的な計算だけでは困る場合も中にはあるので、 そういうこともある、といったことは本当は知っておいてもらいたいと思う。 ここにまとめたことが、少しでもそのような役に立ってくれればと思っている。

竹野茂治@新潟工科大学
2008年8月26日