3 平均が満たすべき条件
本節では、各平均値に以下のように名前をつけ、
それらが満たすべき条件を見ていくことにする:
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(7) |
まず、(2), (3) の定義より
これらは非負の値なので、
すなわち
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(8) |
の関係が成り立つ。
これらは、以下のようにシュワルツの不等式から導くこともできる:
同じように、シュワルツの不等式より、
となるので、
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(9) |
の関係が成り立つことがわかる。
さらに、(4) の の定義式にシュワルツの不等式を用いると、
となるので、
これに (2), (3), (4) の
右辺の式を代入して平均の式に置き換えると
となり、よって
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(11) |
の関係が成り立つことになる。
なお、この (10) の関係は、相関係数 が
を満たすことを意味している。
竹野茂治@新潟工科大学
2014年11月18日