これも、形式的に次のようにして得られる。
[eatf (t)](s) = [f (t)](s - a) (4)
t sin t を t の sin t 倍と見て、 sin t をオイラーの公式により複素指数を使って書き直せばこの公式が使える。 オイラーの公式より、
[eatf (t)](s) = e-steatf (t)dt = e-(s-a)tf (t)dt = [f (t)](s - a)
なので、
eit = cos t + i sin t, e-it = cos t - i sin t
となる。よって、
cos t = , sin t = (5)
なので、(5) より
t sin t = t = teit - te-it
[t sin t] | = | [teit] - [te-it] = [t](s - i) - [t](s + i) | |
= | [t](s - i) - [t](s + i) |
[t sin t] | = | - = | |
= | = = |
なお、この複素指数を利用する方法には、 (6) を利用する以外に、 複素指数倍のラプラス変換の実数部分と虚数部分を考える、 という方法もある。オイラーの公式により、
なので、 [teit] の虚数部分が [t sin t] であり、
[teit] = [t cos t + it sin t] = [t cos t] + i[t sin t]
となるから、1/(s - i)2 を実数部分と虚数部分に分けると、
[teit](s) = [t](s - i) =
となるので、よって
= = = + i
となる、という方法である。 こちらの方が、e-it を使わない分多少楽であるし、 ついでに t cos t のラプラス変換も得られる、というメリットがある。
[t cos t] = , [t sin t] =
竹野茂治@新潟工科大学