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(PDF ファイル: kiyou2003.pdf)
6 まとめ
今回の数値実験や考察によって,(1)
の周期解の様子はかなり明らかになってきた.
特に前回の報告[4]で今後の課題としてあげたことの多くは
その概要が見えてきたと言える.
しかしいずれも数値的に得られた具体的な例ばかりで,
一般性を持って厳密に証明された事実はまだ少ない.
今後,今回明らかになった事柄を含む以下の数学的な解析を
進めていきたいと考えている.
- 一般に粘性保存則方程式が倍周期性を持たないこと
- 一般の周期外力に対する極小解と極大解の存在,
および 1 パラメータの自由度を持つ倍周期解の存在
- 非倍周期区間での漸近極限の解析 (周期解への遅い収束 ?)
- 気体の連立方程式の場合の周期解の構造の解明
そのためには,さらなる数値実験が必要であろうし,
厳密な解析にも新たな数学的手法が必要ではないかと考えている.
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Shigeharu TAKENO
2003年 11月 6日