まず、最初に述べたように、 速度の変更は定義 7.1 (p125) の範囲内で行う必要がある。 また、当然すべての物理 front の速度は 非物理 front の速度 より遅くなくてはならない。
必要ならば を少し小さくして、すべての に対して、
となるような定数 , が取れるようにできる。 このようにしておくと、特性族間の特性速度の大小がはっきりするが、 -特性族の front の速度変更は、 この の範囲で行うようにすれば、 特性族の順を越えた問題は起きなくなるので、 速度変更の考察は少し易しくなる。なお、[1] は条件 (101) を 課しているわけではないが、本稿では一応これを仮定する。
さらに、
とすれば、すべての front の速度の絶対値は 以下となる。竹野茂治@新潟工科大学