ここに latex2html に関する簡単な QandA をつけておきます。 latex2html (とその日本語化パッチ) に関する質問がありましたら メールをください。 Q and A として適当なものがあればここに載せていく予定です。
また、この Q and A に誤り、修正が必要な箇所を見つけた場合は ご報告をお願いします。 ご意見、ご希望なども歓迎します。
なお、ここに載っている情報は、latex2html の開発者とは何ら関係が無く、 単に shige の作成している物に 過ぎない個人的な見解であることを断っておきます。
目次へ戻る
1.
latex2html が画像に変換する数式の左や下に黒い線が残るのですが
2.
Linux の rpm や FreeBSD の package (や ports) はないですか
3.
'~' を表示させるにはどうしたら良いですか
4.
CJK package の latex ファイルを処理できますか
5.
LaTeX2HTML の日本語のマニュアルなどはありませんか
6.
生成されるファイル名を node[数字].html から変更するには
7.
MS-Windows に latex2html をインストールしたいのですが
8.
自分が書いた TeX のマクロがうまく反映されないようなのですが
9.
jsarticle を使っている場合 EPS の画像が切れるのですが
10.
latex2html の、サイズや check sum の違う配付物があるようです
11.
張り込んだ画像の背景色が正しく変換されないのですが
12.
出力される HTML ファイルの漢字コードを指定したいのですが
13.
数式内の日本語が文字化けする/出ない
14.
netpbm-10.2X, 10.3X だと数式の画像変換がうまくいかないようです
15.
数式内の日本語の最後が切れてしまうのですが
16.
l2h (wrapper スクリプト) があるのにうまく動きません
17.
地の文の数式 ($ で囲むもの) の画像のベースラインがうまく合いません
18.
amsmath, amstex package を使うと画像変換の処理が変わるようですが
19.
Windows 版の latex2html の初期化ファイルはどこに置けばいいですか
20.
l2hconf.pm と .latex2html-init はどちらが設定ファイルなのですか
21.
各設定ファイルの優先順位を教えてください
22.
日付や変換者名のカスタマイズの方法を教えてください
23.
画像変換時に "Bad file descriptor" のように言われて失敗します
24.
top_navigation_panel に javascript 行を入れても出てくれません
25.
tabbing 環境の変換がうまくいきません
26.
Shift_JIS 環境ではインストールがうまくいきません
27.
HTML ファイルの背景色を変えたいのですが
28.
特定の画像だけサイズを変更したいのですが
29.
数式の位置合わせがうまくいきません
30.
figure 環境の図番号が出ないものがあります
31.
CSS ファイルを LaTeX ファイルから設定する方法について教えてください
32.
目次のページから各セクションへのページへのリンクに
frame target をつけることはできませんか
33.
includegraphics で取りこむ EPS ファイルの斜線パターンが
latex2html での変換後に斑点状になってしまうのですが
34.
MS-IE (Internet Explorer) で真っ白なページが表示される場合がある
35.
-title 指定で直接 HTML のタグを使用したい
36.
TeX が UTF-8 環境の場合はどうすればいいですか
37.
latex2html-2006-1 や latex2html-2009-1, latex2html-2012
というものを見たのですが
38.
日本語化パッチを当てた latex2html で日本語を使わない HTML を作れますか
39.
MS-Windows 上で「'which' が認識されてません」とかいうエラーが出ますが
40.
なるべく画像に変換しないようにするには
41.
式番号表示を LaTeX2HTML でカスタマイズしたいのですが
42.
ディスプレイ数式内で \ref コマンドを使用するとおかしくなる
43.
tabular 環境の \hline, \cline の指定、無指定が反映されない
44.
\ref のところが節番号等でなくて四角い画像 (crossref) になる
45.
\hspace で余白を空けたところが HTML では反映されない
これが起こる原因は、例えば以下の 5 種類などが考えられます。
latex2html の仮定している netpbm の版と 実際に使用している netpbm の版があっていない場合に起こります。 最近の latex2html (latex2html-2002 以降) では configure 時に netpbm の版を自動検出して対応するので この問題は通常は起こらないようになっていますが、
少し詳しい話をすると、直接的には Netpbm の新しい版 (9.X 以降) で pnmcrop の仕様が変更されたことが原因で、 pstoimg を修正する場合、pnmcrop のオプションに " -sides " を追加します (複数箇所あるはずですが、latex2html の版によって違うので 何ともいえません)。 ただし、念のため pnmcrop -v で netpbm のバージョンが 9.X であることを確認しておいた方が良いでしょう。
「注意、その他」の 07/10 2002、 07/20 2002、 08/20 2002 に書いたことも参照してみてください。
latex2html-2002-1 の revision 1.68 位から、 数式を画像にする時に使用する dvips のオプションで '-Ppdf' というものを 使っているようですが、それが原因で線が残ることがあるようです。 lib/latex2html/l2hconf.pm の $DVIPSOPT に '-Ppdf' がついている場合は それを取り除いてみると改善するかもしれません (「注意、その他」(08/26 2002) も参照)。
追記 (08/05 2005):
むしろこの '-Ppdf' は積極的に取るべきもののようです。
詳しくは
「注意、その他」(08/05 2005)
をご覧ください。
本来の写植範囲を越えて、右や上にドットを出力してしまう文字を 使っている場合に起こることがあるそうで、 ある種の文字書体 (florid type face)、または数式モードでの アクセントなどがそれに該当するそうです (cf. Re: [l2h] cropping bars - - - problem persists :( )。
この場合、その数式にちょっとのスペースを加えてあげることで 回避することができるようで、 例えば $...\,$ のように \, で右にスペースを入れる、あるいは \strut や \vrule で垂直方向にスペースを入れる、 などといった方法があるそうです。
画像のところに \smash などの高さを 0 にしてしまう命令を使うと このようになってしまうことがあります。 この場合は html パッケージの \latexhtml コマンドを使うといいでしょう。 詳しくは、 「注意、その他 (05/16 2006)」 を参照してください。
-html_version 3.2,math のようなオプションで math モジュールを使っている場合、 \limits などの特別な TeX 命令を使うと 画像の幅が正常に計算されずにこのようになることがあります。 詳しくは、 「注意、その他 (04/15 2011)」 を参照してください。
(07/20 2002; 07/29 2002, 08/26 2002, 02/02 2003, 08/05 2005,
05/16 2006, 04/15 2011 修正)
私には作れませんので、ここにはありません <(_ _)>
が、あちこちから以下の情報を頂きました (どうもありがとうございます)。
古い latex2html に関するページの注意 にも書きましたが、 Red Hat Linux には latex2html-2000 + 日本語化パッチが採用される、 という情報を山縣@ぶらっとホーム (yamagata@plathome.co.jp) さんから 頂いていましたし、 Vine Linux の開発メンバーからも以下のような情報を頂きました。
latex2html の rpm package は VineSeed 開発メンバーにより Vine 本体に収録されています。 最新版は常に VineSeed に収録されていますので http://www.vinelinux.org/getvine.html#ViaFTP を参考に各ミラーサーバから入手してください。(ほぼ原文のまま)
また、Red Hat や Fedora Core Linux 用のパッケージ tetex-latex-2.0.2-*.i386.rpm 等には、デフォルトで 日本語化パッチが当たっている latex2html が入っているようです。 ただしこれは、版によって日本語化機能が有効ではありませんので、 その対応状況、および日本語化機能を有効にする方法等については、 「注意、その他」の (11/02 2003), (11/22 2003), (11/02 2004; no.2), (11/03 2004) を参照してください。
「注意、その他」の (11/04 2004), (12/07 2004) もあわせて参照して下さい。
山縣@ぶらっとホーム (yamagata@plathome.co.jp) さんから Slackware Linux 用のパッケージが、以下の ftp サイトにあるとの 情報を頂きました。
ftp://openlab.plathome.co.jp/pub/linux/slackware-je/Slackware 8.0.0, 8.1 用の日本語対応パッケージに含まれているようです。 以下の WWW ページも参考にするといいでしょう。
http://openlab.plathome.co.jp/linux/
現在 (04/05 2003) の最新の FreeBSD (4.8-RELEASE) には
単に LaTeX 上で表示させるなら、\~{}
のような手もありますが、
これだと latex2html にかけるときれいには出ません。
正しいやり方は \textasciitilde
を使うのだそうです。
(cf.
Re: [l2h] hyperref.sty vs. html.sty: "\textunderscore undefined"
)
なお、html.sty, hyperref.sty 内のマクロにおける '~' の扱いについては latex2html-ML の
[l2h] hyperref.sty vs. html.sty: "\textunderscore undefined"から始まるスレッドも参考になります。 また、「注意、その他」(09/19 2002) も参照してみて下さい。
latex2html に付属する英語のマニュアルをほぼ全部訳されたものが 以下にあります。
他にも日本語の情報は色々あります。このページの下にある 「関連サイト、参考文献」 のページをご覧下さい。
例えば、紙の情報で言えば、
また、少し古いですが、児玉@神戸高専さんの作られているページ
LaTeX2HTML で生成する HTML ファイル名を指定するをご覧下さい。
http://www.math.kobe-u.ac.jp/~kodama/tips-latex2html-custom-titles.html
なお、この方法で、ファイル名を 27 文字より長く指定すると、 27 文字を越えた分が消えてしまいます (latex2html の仕様; 27 + ".html" = 32 文字以内になるようにしている) ので、通常は 27 文字以内にして下さい。 もし、その制限を取りたい場合は、 latex2html の中で定義されている関数 &make_name() の中の
#ensure no more than 32 characters, including .html extension
$title =~ s/^(.{1,27}).*$/$1/;
という部分をコメントアウトすればいいでしょう。。
日本語化パッチに含まれるドキュメントは Unix 環境を前提にしていますので、 MS-Windows でインストールする場合には、 オリジナルの latex2html の配布物に含まれる英語のドキュメント、 または阿部@北教大 さんの WWW ページ
LaTeX2HTML を MS-Windows 環境にインストールをご覧下さい。
http://a-pc-osamu3.asa.hokkyodai.ac.jp/osamu/latex2html/
そのマクロが、例えば \ifx や \gdef のような、 「LaTeX」の命令ではない「TeX」の命令を含んでいるものだとしたら、 それは「LaTeX2HTML」では認識されない可能性はあります。 「LaTeX2HTML」で認識されるマクロは原則として「LaTeX」の命令によるものです。 ただし例外はあるようで、いくつかの TeX の命令も展開する場合もあるようです。
もし、上記のようなマクロの場合、 それを latex2html の作る HTML にも反映させるには、 \latexonly などを使ってそのマクロの定義は latex2html には無効にし、 そのマクロに対応した処理を行う perl スクリプトを作ることになります。 各種スタイルファイルのマクロに対応した perl スクリプトが latex2html に付属していますので、それが参考になるかも知れません。
ただし、この perl スクリプトは latex2html の内部処理の様子を 多少知らないと作るのは難しいと思いますので、 それよりも、latex2html と latex のどちらにもかけたいのであれば、 「LaTeX」からはあまり逸脱した latex ファイルは書かないようにする、 あるいは \latexonly や \latexhtml 等を使って latex2html にかけるときにはそのマクロなしで済むようにする ことをお勧めします。
もちろん、perl スクリプト作りに挑戦し、
latex2html のコアな部分を極める、という方向もありで、
ある意味ではこれもお勧めです (^^)
(11/02 2003)
「注意、その他 (01/21 2004)」
をご覧下さい。
(01/21 2004)
例えば latex2html-2002-2-1.tar.gz は、 現在私が知るだけでも 7 種類はありますが、 それは開発版をその名前のまま更新しているからです。 詳しくは 「注意、その他 (10/16 2003)」 をご覧下さい。
なお、例えば
FreeBSD 用のオリジナルソースに関する情報
を参照するとわかりますが、
CTAN サイトには開発版ではなく最初のリリースが置かれているようです。
もし、check sum などを気にするようであればそちらを使われると良いでしょう。
(02/26 2004)
画像によってはそのようになることがあるようです。
詳しくは
「注意、その他 (06/08 2004)」、
「注意、その他 (12/14 2004; no.3)」、
「注意、その他 (01/07 2005)」
「注意、その他 (04/06 2007)」
をご覧下さい。
(06/08 2004; 01/11 2005, 04/06 2007 修正)
jp1.X 系列の日本語化パッチでは、
jp1.8 よりそういったことができるようになっています。
詳しくは付属のドキュメントをごらん下さい。
(11/05 2004)
最近の日本語化パッチではあまりそういうことは起こらなくなっていると 思いますが、可能性としては、
Linux では、日本語化されていない dvips は dvips、 日本語化されている dvips は pdvips と 'p' がついた名前に なっていることがあり、 インストール時、あるいはインストール後に対処をしないと このようなことが起こる可能性があるようです。
また、MS-Windows 版の latex2html では、dvips を dvipsk (あるいは最近のものなら dvipsv という解もあるようです) にしないといけないようです。
詳しくは 「注意、その他 (01/11 2005)」、 あるいは 「注意、その他 (07/30 2005)」 で紹介されている 「TeX Q&A 掲示版」 の 37106 番付近の記事をご覧ください。
なお、MS-Windows 版の dvipsv というのは dvipsk + VFlib のようなものだそうで、よって dvipsv を使えば、 gs が日本語対応でなくてもうまくいくかもしれません。 逆に言うと、dvipsk でうまくいかなくて、dvipsv でうまくいくなら gs が日本語対応でない/日本語が使える設定がされてない 可能性があります。 詳しくは 「注意、その他 (07/31 2005)」 をご覧ください。
また、MS-Windows 版の gs (gswin32c) の場合は、-dWINKANJI
をつけないと日本語が表示されない場合があると報告がありました。
詳しくは
「注意、その他 (10/28 2010)」
をご覧ください。
(01/11 2005; 07/30 2005, 07/31 2005, 10/28 2010 修正)
netpbm-10.2X に関しては、netpbm-10.19 辺りから ppmquant が変わっているためにそういうことが起こる場合があるようです。 詳しくは 「注意、その他 (06/10 2005)」 をご覧下さい。
netpbm-10.3X に関しては、 netpbm-10.30, 10.31 辺りの pnmtopng のバグのために そういうことが起こる場合があるようです。 詳しくは 「注意、その他 (02/17 2006)」 をご覧下さい。
その他にも、rgb.txt を見つけられない、という事例があります。 詳しくは、 「注意、その他 (05/11 2006)」、 「注意、その他 (11/24 2006)」 を参照してください。
また、netpbm コマンドをパスの通っていないところに置いていて、 latex2html インストール時に一時的にパスを通してインストールした場合に、 一部のコマンドが起動できない、という問題が起こる事例があります。 詳しくは、 「注意、その他 (12/14 2008)」 を参照してください。
dvips(k) のバージョンによってはそのようになることがあるようです。
詳しくは
「注意、その他 (07/30 2005)」
をご覧下さい。
(07/30 2005)
Vine Linux の latex2html でそのような場合があるようです。
詳しくは
「注意、その他 (07/31 2005; no.3)」
をご覧下さい。
(07/31 2005)
latex2html は、一応合わせるような努力をしているのですが、
ブラウザによってはあまり合っているように見えないかもしれません。
詳しくは
「注意、その他 (07/31 2005; no.2)」、
「注意、その他 (02/26 2004)」
をご覧下さい。
(07/31 2005)
そういう仕様のようです。
AMS パッケージを使うということは、
たくさん色んな数式が出てくるだろうということを見越した仕様のようです。
詳しくは
「注意、その他 (08/05 2005; no.2)」
をご覧下さい。
(08/05 2005)
適当なところに置いて、そこを環境変数 HOME と設定すればいいようです。
それが設定されていない場合はカレントディレクトリ
(latex2html を実行するディレクトリ) を探すようです。
詳しくは
「注意、その他 (08/05 2005; no.3)」
をご覧下さい。
(08/05 2005)
MS-Windows 版の latex2html ユーザにはわかりにくいかもしれませんね。 元々は、
原則、各設定ファイルは以下の順に読み込まれます (この日本語化パッチ jp1.9, jp2.0 の場合)。
最近の jp1.9 や jp2.0 パッチの元では、
変換者名はそう難しくはないのですが、
日付の方は少し面倒です。
詳しくは
「注意、その他 (08/10 2005; no.2)」
をご覧下さい。
なお、古いパッチの元では、
その通りにやってもうまくいかない可能性があります。
(08/10 2005)
これは画像の作成に失敗した場合に出る典型的なエラーです。 いくつかの要因が考えられますから、 まず問題となる箇所をつきとめることが必要です。
そのために、-debug オプションをつけて latex2html を実行してください。 そうすると、中間画像ファイルが /tmp/l2hXXXX/ のようなディレクトリに 残りますし、画像生成時のコマンドラインも表示されます。 その表示を見れば、 どのプログラムで問題が起きているか分かりやすいと思いますし、 また、中間画像を見れば、どこで問題が起きたかも調べやすいと思います。
それらを見て、
そして、どれが問題であるかわかったら、表示されている通りのコマンドを、 手で入力してみて、それがちゃんと実行するかを試してみるといいでしょう。 例えば、dvips なら
Debug (syswait): Running "/usr/local/tex/bin/dvips -S1 -i -E -E
-o/tmp/l2h16608/image ./images.dvi"
のようなものが表示されますので、
/usr/local/tex/bin/dvips -S1 -i -E -E -o/tmp/l2h16608/image ./images.dvi
を、ghostscript なら
pstoimg: Running /usr/local/bin/gs -sDEVICE=ppmraw -g456x50 -r115
-dTextAlphaBits=4 -sOutputFile=/tmp/l2h16608/p16621.pnm
GS>-133 -690 translate
GS>(/tmp/l2h16608/image001.ps) run
GS>showpage
GS>quit
のようなものが表示されますので、
/usr/local/bin/gs -sDEVICE=ppmraw -g456x50 -r115
-dTextAlphaBits=4 -sOutputFile=/tmp/l2h16608/p16621.pnm
を実行して、そこに出る ghostscript のプロンプト GS> で上と同じ
GS>-133 -690 translate
GS>(/tmp/l2h16608/image001.ps) run
GS>showpage
GS>quit
をそれぞれ入力して、/tmp/l2h16608/image001.ps という EPS ファイルを確認します。
また、Netpbm なら、
Running "/usr/local/bin/pnmcrop -verbose
< /tmp/l2h16608/p16621.pnm
| /usr/local/bin/pnmcrop -verbose -bot -sides
| /usr/local/bin/pnmcrop -verbose -l -sides
| /usr/local/bin/pnmcrop -verbose -r -sides
| /usr/local/bin/pnmcrop -verbose -l -sides
| /usr/local/bin/ppmquant 256
| /usr/local/bin/pnmtopng -interlace -trans 'gray85'
> img1.png"
のように表示されますので、これを一つ一つ分けて、
pnmcrop -verbose /tmp/l2h16608/p16621.pnm > p1.pnm
pnmcrop -verbose -bot -sides p1.pnm > p2.pnm
pnmcrop -verbose -l -sides p2.pnm > p3.pnm
pnmcrop -verbose -r -sides p3.pnm > p4.pnm
pnmcrop -verbose -l -sides p4.pnm > p5.pnm
ppmquant 256 p5.pnm > p6.pnm
pnmtopng -interlace -trans 'gray85' p6.pnm > p7.png
のように実行して、各ファイルを確認してみれば、
どこで問題が起こるかわかると思います。
追加情報ですが、最近は Netpbm が rgb.txt を見つけられない、
というエラーが起こっている事例が多いようです。
詳しくは、
「注意、その他 (05/11 2006)」、
「注意、その他 (11/24 2006)」
を参照してください。
(11/24 2006)
追加情報ですが、MS-Windows 上で images.tex の生成などで失敗している場合は、
PATH 環境変数に C:\WINDOWS, C:\WINDOWS\system32
などが抜けていることもあるようです。
(08/19 2010)
確かに、
"<script language=\"javascript\"
src=\"hoge\">" .
"</script>" .
のような行を、.latex2html-init の top_navigation_panel 等に追加しても、
消されてしまいます。
これは、中身のなさそうなタグを latex2html が消しているためで、
"<script language=\"javascript\"
src=\"hoge\">" .
" </script>" .
のようにスペースを一つ入れるとか、
"<script language=\"javascript\"
src=\"hoge\">" .
"<!-- --></script>" .
のようにコメント記号を入れてしまえば消えなくなります。
詳しくは
「注意、その他 (05/26 2006)」
をご覧下さい。
latex2html で tabbing 環境を含む LaTeX ファイルを変換しても、 確かにあまりまともに tabbing 環境を再現するようには変換してくれません。 そもそも tabbing 環境に直接対応するものが HTML にないため、 latex2html は tabbing 環境の処理があまり得意ではありません。
代替策として、tabbing 環境の代わりに tabular 環境 + multicolumn を使う、
という手があります。
ただ、それは LaTeX のソースとしてあまり綺麗ではない、と思うのであれば、
\usepackage{html} を使って、tabbing 環境のソースを latexonly 環境内に、
tabular 環境で書き直したものを htmlonly 環境内に書くといいでしょう。
詳しくは
「注意、その他 (06/23 2006)」
をご覧下さい。
(06/23 2005)
なお、開発版の場合は、付属ドキュメントに誤りなどもありましたので、
「注意、その他 (11/22 2012)」
も参照してください。
(11/22 2012)
個人用の初期設定ファイル (~/.latex2html-init) に
$BODYTEXT = 'bgcolor="#e0ffff"';のようなものを書いてください。詳しくは、 「初期化ファイルの日本語訳」 の節に置いてある日本語訳ファイル (l2h-init-jp-20050526) を参照してください。
また、セクション毎 (HTML のページ毎) に色を変えたい場合は、
html パッケージの元で使用できる \bodytext コマンドで行えます。
詳しくは、
「注意、その他 (12/22 2008)」
をご覧下さい。
(04/06 2007; 12/22 2008 修正)
その画像が figure 環境などにある場合は、 \usepackage{html} すると使える \htmlimage コマンドで、 生成される画像のサイズなどを画像化される環境毎に制御できます。 \htmlimage は、\htmlimage{width=7cm} や \htmlimage{scale=1.2} のように指定できます。可能な指定は以下の通りです。
詳しくは、LaTeX2HTML 付属のマニュアル
(日本語訳は 「参考文献」 参照) か、
「LaTeX Web コンパニオン」
を参照してください。
(04/06 2007)
地の文の数式の位置合わせについては、 「Q.17. 地の文の数式 ($ で囲むもの) の画像のベースラインが うまく合いません」 を参照してください。
数式環境 (equation 環境、displaymath 環境、eqnarray 環境) に関しては、
「注意、その他 (10/20 2006)」
を参照してください。
現在の日本語化パッチ
では、その対処も取り入れています。
(04/06 2007)
\caption の中に \bar のような記述があると、 それが .aux ファイルで展開されてしまって番号が 正しく参照されない場合があります。 この場合は、\caption 内で \bar の前に \protect を置くと解決します。 余分な $$ がついている場合も問題が起こることがあるようです。
詳しくは、
「注意、その他 (11/07 2003)」、
「注意、その他 (03/24 2008)」、
および古い LaTeX2HTML のページ の
「注意、その他 (09/23 2001)」
を参照してください。
(04/06 2007; 03/24 2008 修正)
html パッケージを使用すれば、コマンド \htmlsetstyle, \htmladdtostyle, \HTMLcode などによって CSS に関する設定を行うことができます。簡単な話を 「注意、その他 (12/25 2008)」 に書きましたが、より詳しくは、LaTeX2HTML 付属のマニュアルか 「LaTeX Web コンパニオン」 などを参照してください (一部現在の latex2html と合わないところもあります)。
なお、現在の版の latex2html (latex2html-2002-2-1 または latex2html-2008)
の HTML/CSS 出力には、少しおかしなところもあるようです。例えば、
「注意、その他 (12/26 2008)」
を参照してみてください。
(12/25 2008; 12/26 2008 修正)
可能ですが、コマンドラインオプションにはなっておらず、 (なぜか) 隠しコマンドのようなものになって実装されています。 「注意、その他 (01/06 2010)」 に書いた通り、初期化ファイルに
$target = "contents";
のようなものを入れるだけです。
Tgif で作った EPS ファイルなどの場合にそういうことが起こるようで、 pstoimg 内で gs が EPS ファイルを ppmraw 出力で PNM ファイルに変換しているのですが、 その際に起きる問題のようで、 Tgif の改良を行うなどをしなければ根本的には解決しないようです。
latex2html とは別に自前で EPS を他の画像形式に変換しておくか、
latex2html にかけるときは斜線パターンを色での塗り潰しに変える、
といった回避策はあると思います。詳しくは
「注意、その他 (01/20 2010)」,
「注意、その他 (01/22 2010)」
を参照してください。
(01/20 2010; 01/22 2010 修正)
META タグによる charset 指定の前に TITLE タグに日本語が含まれている場合に
そのようなことが起こることがあるそうです (Thanks 鷹合@金沢工大 さん)。
詳しくは
「注意、その他 (03/09 2010)」
を参照してください。
(03/08 2010; 03/09 2010 修正)
latex2html の -title で指定した文字列からは、
SUB, SUP (大文字のみ、小文字は不可) のタグ以外は削除されてしまいます。
逆に SUB, SUP は直接指定できます。
詳しくは
「注意、その他 (03/11 2010)」
を参照してください。
(03/11 2010)
残念ながら UTF-8 環境の LaTeX ではテストしていませんが、 現在のパッチ (jp1.10beta, jp2.1beta) の jp1.10beta は一応 UTF-8 環境でも使えるようになっています。
以下に jp2.X 系 (nkf を使わない方) のパッチで、 styles/japanese.perl を UTF-8 にコード変換し、 多少の修正を行ってインストールをした例が上げられています。
このページを参考に、jp2.1beta でも 1.11 より UTF-8 環境でインストールできるようにしてみました (試験的)。 詳しくは付属のドキュメント、あるいは 「更新情報 (03/25 2010)」 を参照してください。
ただし、元々の latex2html に unicode 関連の処理がかなり入っていて、 それに関する対応は行っていませんから、 その整合性が取れていない可能性があり、 副作用が起こるかもしれません。
jp1.9, jp2.0 はだめかもしれませんが、
もしかしたら適当に直せば開発版のものと同程度にはなるかもしれません。
(03/25 2010)
なお、開発版の場合は、付属ドキュメントに誤りなどもありましたので、
「注意、その他 (11/22 2012)」
も参照してください。
(11/22 2012)
latex2html-2006-1 や latex2html-2009-1 は、本家の latex2html とは別に Julius O. Smith III という人が latex2html-2002-2-1 をベースに バグの修正や機能の拡張などを行っているもののようです。 詳しくは、 「開発版の注意、その他 (04/24 2010)」、 あるいは以下をご覧ください。
なお、上記サイトで配布されている latex2html-2006-1.tar.gz,
latex2html-2009-1.tar.gz には、
日本語化パッチは対応はしていません (当たりません) のでご注意ください。
(04/24 2010; 01/25 2015 修正)
また、現在 CTAN サイトに latex2html-2012.tgz なるものがあり、 それによる Linux 用の「latex2html-2012」 の名前のついたパッケージがあるようですが、 この latex2html-2012 は、 最終版である latex2html-2008 の perl に関する古い記述 (Warning が出る) の部分を修正したもののようで、 latex2html-2008 との実質的な違いはないようです。 よってここの日本語パッチも多分当たると思います (未確認)。
ただ、latex2html-2012 では 2008 とはリビジョン番号が変わってしまっていて、
誤解を与える可能性もあるので、
しばらくは従来通り latex2html-2008 に対するパッチを更新していく予定です。
(01/25 2015)
作れます。 基本的には、~/.latex2html-init か、 -init_file で指定する初期化ファイルで english.perl を読み込むように設定すればいいでしょう。 一時的にそのようにしたいなら -init_file を使うのがいいと思います。
例えば、
&do_require_package("english");のように書いた l2h-init ファイルを作り、
$address_data[0]="Shigeharu Takeno"; # 変換者の名前
$address_data[1]="2008-08-04"; # 変換日の日付
$ADDRESS="$address_dta[0]\n$address_data[1]";
% latex2html -init_file l2h-init file.texのようにすればいいです。
日本語パッチを当てた latex2html では、 通常最初に一度 japanese.perl が読み込まれ、 日付表示も一旦日本語になってしまいますので、 上のように $address_data[1] と $ADDRESS を再定義する必要があります。
なお、jp1.0beta 版では、-lang=no, -lang=en というオプションで、
japanese.perl を読み込まないようにできるのですが、
デフォルトの初期化ファイル
~/.latex2html-init で日本語の設定がされている場合は、
やはり上のような初期化ファイルを用意して、
日本語で表示されるような設定を一つずつつぶしていく必要があります。
例えば、現在の私の初期化ファイルでは、
top_navigation_panel や bot_navigation_panel
も日本語化するための再定義をしているので、
それらも l2h-init ファイルで再々定義しないといけませんでした。
(08/04 2010)
これは、MS-Windows 上の LaTeX2HTML で \usepackage{graphicx} を使用している LaTeX ファイルを処理すると起きるようです。 対処は、以下のようにするといいでしょう。
詳しくは、
「注意、その他 (09/01 2010)」
を参照してください。
(09/01 2010)
math モジュールをロードするように、
-html_version 4.0,math というオプションを使ってください。
-no_math というオプションを併用してもいいでしょう。
詳しくは、
「注意、その他 (09/13 2010)」
を参照してください。
(09/13 2010)
追加ですが、ギリシャ文字を α のようにコード参照の形に変換して
さらに画像を使わないようにするには、
「注意、その他 (09/13 2010)」
で紹介している方法以外にも
「注意、その他 (09/14 2010)」
で紹介している別解もあります。
この方法を使えばいちいち LaTeX ファイルにコード番号を書かずに済みますし、
ギリシャ文字以外の簡単な数式記号の変換にも使えます。
(09/14 2010)
\usepackage{html} の元、\HTMLsetenv で $EQNO_START と $EQNO_END
の設定を変更することで「一応は」可能です。詳しくは
「注意、その他 (09/13 2010)」
を参照してください。
(09/13 2010)
例えば
\[
\mbox{(\ref{eq1})}' = \frac{1}{3}
\]
のようなものを latex2html に変換させると後ろの分数がおかしくなります。
これは、画像変換するための LaTeX ファイル (images.tex) には
通常の数式ならこのまま書きだされるのですが、
\ref が含まれている場合は「% latex2html id marker ...」
というコメント行をつけていて、それが空行を一行作ってしまうためのようです。
LaTeX ではディスプレイ数式環境 (\[ \]) 内では空行は許されていませんので、
そういう問題が起こります。
詳しくは
「注意、その他 (10/28 2010; no.2)」
を参照してください。次期パッチでは対応したいと思います。
(10/28 2010)
LaTeX の罫線の方が HTML の TABLE の罫線よりも高機能なので、 全てを HTML で再現するには原理的に無理があります。 \usepackage{html} のもとで makeimage 環境で囲んで画像化するのが楽な解決法でしょう。
あるいは versions/html*.pl を修正した上で
背景色を利用するという手もなくはないですが、詳しくは
「注意、その他 (03/26 2011)」
を参照してください。
(03/26 2011)
.aux ファイルがないときにそのようになることがあるようです。
latex2html にかける前に、latex でコンパイルして適切な .aux を作ってください。
(09/08 2011)
状況によって色々対処は違いますし、 CSS を使うのがエレガントなのでしょうが、 場当たり的な方法としては以下のようなものがあります:
\usepackage{html}
\newcommand{\mysp}{\latexhtml{\hspace{2zw}}{ }}
% ← 右側は全角スペース 2 つ
これでスペースを空ける場所に \mysp として使えば、
LaTeX では \hspace{2zw} に、latex2html では全角スペース 2 つに展開されます。