51.1 Newhistogram

書式:


    newhistogram {"<title>" {font "name,size"} {tc <colorspec>}}
                 {lt <linetype>} {fs <fillstyle>} {at <x-coord>}

一回の描画に 2 つ以上のヒストグラムの組を作ることもできます。この場合 コマンド newhistogram を使うことで、それらを強制的に分離し、またそれ ぞれのラベルを分離することができます。 例:


     set style histogram  cluster
     plot newhistogram "Set A", 'a' using 1, ” using 2, ” using 3, \
          newhistogram "Set B", 'b' using 1, ” using 2, ” using 3

ラベル "Set A""Set B" は、それぞれのヒストグラムの組の下、x 軸の全 てのラベルの下の位置に現われます。

コマンド newhistogram は、ヒストグラムの色付けを強制的に指定した色 (linetype) で始めるのにも使えます。デフォルトでは、色の番号はヒストグ ラムの境界をまたいでさえも連続的に増加し続けます。次の例は、複数のヒス トグラムに同じ色付けを施します。


     plot newhistogram "Set A" lt 4, 'a' using 1, ” using 2, ” using 3, \
          newhistogram "Set B" lt 4, 'b' using 1, ” using 2, ” using 3

同様に、次のヒストグラムを指定した fillstyle で始めさせることが可能で す。その fillstyle を pattern にセットした場合、塗り潰しに使用される パターン番号は自動的に増加されていきます。

新しいヒストラムの開始は、通常は凡例 (key) に空のエントリを追加し、そ れによりそのヒストグラム要素の集合のタイトルは、それ以前のヒストグラム のものと分離されることになります。しかしこの空行は、その要素が個々のタ イトルを持たない場合は望ましいものではありません。これは、そのスタイル を set style histogram nokeyseparators と変更することで、その空行の 出力を抑制できます。

Image figure_newhist
オプション at <x-coord> は、その後のヒストグラムの x 座標の位置を <x-coord> に設定します。例:


      set style histogram cluster
      set style data histogram
      set style fill solid 1.0 border -1
      set xtic 1 offset character 0,0.3
      plot newhistogram "Set A", \
           'file.dat' u 1 t 1, ” u 2 t 2, \
           newhistogram "Set B" at 8, \
           'file.dat' u 2 t 2, ” u 2 t 2

この場合、2 つ目のヒストグラムの位置は x=8 から始まります。

竹野茂治@新潟工科大学
2024-12-02