「16雀さん & スクリーンセーバ」を UNIX 上で楽しむ (?)
- 「16雀さん」とは
- UNIX での楽しみ方
- 注意
- 関連サイト
「16雀さん」とは、minopon さん作の、MS-Windows 用
(MS-Windows 95/98/NT) のパズル (フリーソフト) です。いわゆる
15 ゲームですが、画面が 「雀さん」です。
さらに、minopon さんは MS-Windows 用 (MS-Windows 95/98/NT) の
スクリーンセーバ 「雀さんがいっぱい」も作っておられます。
詳しくは
こちら をご覧下さい。(雀さんとは ? ヨーデル食べ放題とは ? という方は
こちらをどうぞ。)
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UNIX ユーザには、残念ながら上のソフトは普通は動かせないのですが (;_;)
X Window System が動く環境ならば、一応雰囲気だけ味わうことはできます。
ここではその方法を紹介いたします。
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- 用意するもの:
- 昔 X についていた puzzle プログラム (注 1)
- 雀さんの画像ファイル
(例えば
これ をお借りします) (注 2)
- ImageMagick と netpbm (注 3)
(JPEG 画像ファイルを PPM ファイルに変換できれば ImageMagick で
なくてもいいです)
- 作り方:
-
まず、ダウンロードした雀さんの画像ファイル jax_puzzle2.jpg を
convert (ImageMagick) と ppmtopuzz (netpbm) にかけて、puzzle
フォーマットファイルに変換します。
convert -colors 256 jax_puzzle2.jpg jax_puzzle2.ppm
ppmtopuzz jax_puzzle2.ppm > jax_puzzle2.puzz
-
後は次のように実行するだけです。
puzzle -colormap -picture jax_puzzle2.puzz
より雰囲気を味わいたければ、これらのファイルを適当なディレクトリに
インストールして、次のようなスクリプト 16jyakusan を作ってそれを
使えばいいでしょう (^^;
#!/bin/csh -f
/usr/local/bin/puzzle -colormap -picture ~/lib/jax_puzzle2.puzz
-
puzzle では、
- 左上のボタン: ランダム化 (ゲームの開始)
- 右上のボタン: 自動解答
- 市松模様の部分: 終了
となっています。
完成しても最後の一枚は表示されませんし (;_;)
完成した後のお楽しみもありません (;_;)
さあ、思う存分お楽しみ下さい (T_T)
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- 用意するもの:
- xscreensaver (注 4)
- 雀さんの画像ファイル
(例えば
これ をお借りします) (注 2)
- ImageMagick (注 3)
(JPEG 画像ファイルを XPM ファイルに変換できれば ImageMagick で
なくてもいいです)
- 作り方:
-
まず、ダウンロードした雀さんの画像ファイル jax_puzzle2.jpg を
display で 2 倍程度に拡大し、それを convert で XPM の形式の画像
ファイルにします。拡大サイズはお好みによって変えてください。
display jax_puzzle2.jpg
convert -colors 16 jax_puzzle2.jpg jax_puzzle2.xpm
拡大は display のメニューの View Doubble Size, あるいは Resize
でできます。Save するときに quality を聞かれるかも知れませんが、
これは 100 でも 75 でもそう違わないようです。
なお、-colors 16 では画質が気になる場合は -colors 256 にすれば
いいでしょう。ただしファイルサイズは倍位になりまし、たくさんの
色数を使えないマシンだと結局表示が汚くなる場合もあります。
-
上のファイルを適当なディレクトリに置いて (例えば ~/lib)、
~/.Xdefaults に次のように書きます:
xscreensaver*programs: blitspin -root -bitmap /home/user/lib/jax_puzzle2.xpm
ファイル名は、そちらの環境での正しいファイル名を入れてください。
/ からの絶対パスで指定してします。~ は効きません。
また、programs: と blitspin の間はスペースではなくてタブです。
なお、システム管理者であれば、~/.Xdefaults ではなく
xscreensaver が参照する元々のリソースファイル (XScreenSaver) の方を
修正してしまう、という手もあります。
-
後は次のように変更を読み込ませて xscreensaver を実行するだけです。
xrdb -merge ~/.Xdefaults
xset s off
xscreensaver &
なお、すでに xscreensaver を起動している場合は、一度終了させてから
xrdb -merge ~/.Xdefaults
で修正部分を読み込ませて xscreensaver を再び立ち上げてください。
xrdb が面倒ならば、一度ログアウトしてログインし直すという手もあります。
-
blitspin は雀さんを切り刻みながら (^^;) 再構成して横向きにして
くれますが、他のスクリーンセーバモジュールでも画像ファイルが
使えるものがあればここで紹介して行きたいと思います。
とりあえず今のところ雀さんが一杯出て来ることはありませんし (;_;)
明るく切り刻まれる雀さんが見られるだけです (;_;)
さあ、思う存分お楽しみ下さい (T_T)
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ここでは、見た目のサンプルを紹介します。
ただし、雀さんの画像ファイルを使ってのサンプルをここで紹介するのは
少し気が引けますので (注 2)、
私の作ったいたずら書きを、そのネタとして使用します。
どんな風に見えるのか、その雰囲気だけ味わって下さい。
- 16 雀さん for UNIX
- 立上りの図
- パズル開始の図
- スクリーンセーバ
- blitspin (gif animation: 129865 Byte)
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- 注 1: X についていた puzzle プログラム
古い X (X11R5 辺り) には puzzle という 15 ゲームがついていたようです
(Don Bennett さん作)。
そしてこれは puzzle フォーマットの画像ファイルを別に用意することで、
画像を切り替えることができました。これを使うだけなのですが、
この puzzle は、Solaris ならば /usr/openwin/demo 辺りに入っているよ
うですが、最近の X にはついていません。
よって、そのソースをここに置いておきます。
puzzle のソースファイル
puzzle.tar.gz (119394 Byte)
コンパイルは xmkmf ; make でできます (多分)。
- 注 2: 雀さんの画像ファイル
この画像ファイルは著作権上、個人で楽しむ以外の無許可の使用は
できません。もちろん、無許可で変換した画像を再配布することも
できません。
よって、ここでは puzzle フォーマットにしたファイルや拡大した
ファイルなどは配布しません。上記の通りに自分の責任でファイルを
変換して、利用して下さい。
- 注 3: ImageMagick と netpbm
知っている人にしか分かりませんが、UNIX 用の画像処理ソフトです。
convert, display は ImageMagick に含まれていて、ppmtopuzz は
netpbm に含まれています。
有名なものなので既にインストールされているかも知れません。
インストールされていなければ、これを機会にインストールして下さい。
- 注 4: xscreensaver
Netscape の開発者 (今はちゃうのかな ?) としても有名な
Jamie Zawinski さん作の X のスクリーンセーバソフトです。
スクリーンセーバモジュールが非常にたくさん含まれていますが、
そのうちの幾つかが画像ファイルを外から読み込むことができます。
有名なものなので既にインストールされているかも知れません。
インストールされていなければ、これを機会にインストールして下さい。
なるべく新しいものの方が良いでしょう。現在 (01/25 2001) の
最新版は xscreensaver-3.27 のようです。
(詳しくは こちら)
なお、コンパイル時に XPM をリンクしていないと、カラーの画像
ファイルを扱えず、画像ファイルは XBM の形式にしないといけなくなります。
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作成日: 06/27 2011
竹野茂治@新潟工科大学
(shige@iee.niit.ac.jp)