4.5 サポートコマンド

ここでは、csh スクリプト内で特に良く利用するであろう コマンドを簡単に紹介します。 表 4 に紹介するのは、 csh 自体に組み込まれている内部コマンドです。 もちろんこれ以外にも内部コマンドはありますが、 その他のコマンド、またここに紹介するコマンドの詳しい説明は、 csh のマニュアル (man csh) を参照してください。

表 4: csh の代表的な内部コマンド
コマンド 意味
cd dir ディレクトリ dir へ移動
shift name リスト変数 name の先頭を削除 (name を省略すると argv)
echo string 文字列 string を画面 (標準出力) 表示
pushd dir 現在のディレクトリをスタックに入れて dir へ移動
popd スタックから最後のディレクトリを取り出し、そこへ移動
eval string 文字列 string をコマンドラインと見なして実行


なお、echo は外部コマンドとしても利用可能な Unix も多いと思います。

5 は、csh スクリプトでの利用が多いと思われる Unix の標準的な外部コマンドです。 使用法等は、各コマンドのオンラインマニュアルや Unix の一般書 (例えば [3]) などを参照してください。

表 5: csh スクリプトでよく使用される外部コマンド
コマンド名 意味
bc 数式の結果を出力
cat 複数のファイルの内容を連結
tee 標準入力を標準出力と指定ファイルに出力
date 日付を指定した書式で出力
head, tail ファイルの先頭、最後のみを出力
basename, dirname パスのファイル部分、ディレクトリ部分を出力
sort ファイルの内容をソートして出力
grep ファイルからパターンにマッチした行を出力
tr 単純な文字の変換、削除等を行うフィルタ
sed tr より高機能のパターン処理を行うフィルタ
awk sed より高機能な処理を行うフィルタ
sleep 指定秒間作業を中断する


竹野茂治@新潟工科大学
2008年1月13日