3 csh スクリプトの構造

シェルスクリプトは、基本的にバッチ処理を実現するものなので、 ターミナル上で書いて実行させるコマンドラインを 1 行ずつ並べて書いて、 それを csh に処理させれば、自動的に順に実行してくれます。

Unix の場合は、1 行目に

#! command
という行を書いて、そのスクリプトを実行可能 (chmod u+x) にしておけば、 このスクリプトを実行することで、ここに書いたコマンド command の後に このスクリプト名を与えて実行してくれます1

よって、csh スクリプトでは、

#! /bin/csh -f
のように書くのが普通です。 なお csh スクリプトでは、各行の `#' 以後はコメントと見なされるので、 そのスクリプト (例えば script.csh という名前だとします) を普通にターミナル上で
% csh -f script.csh
と実行しても、その先頭行はコメントとして無視されるだけなので 問題はありません。

なお、csh の `-f' オプションは、 各ユーザの初期設定ファイル .cshrc を読みこまないためのオプションで、 csh スクリプトを実行する場合は、通常このオプションをつけて実行します。 csh のスクリプト処理時の他のオプションについては、 6 節で紹介します。

竹野茂治@新潟工科大学
2008年1月13日