小テストの時に取ったアンケートについて (2003 年 前期)


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はじめに

今年 (2003 年) 前期は、小テストを利用して講義に関するアンケートを 課してみました。質問内容は以下の通りです。

この講義について、不満に感じるところ、質問、意見などを自由に述べよ
これについて書かれてあったことを、備忘録の意味もかねてまとめてみました。 ついでに、それに対する私からの返答のようなものも作成しました。

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各科目毎の集計


基礎数理 I (全学 1 年 C クラス)
火曜 4 限: 情報電子・物質生物システム
金曜 1 限: 機械制御システム・建築

今回はこのアンケートは点数とは無関係としましたので、 白紙もたくさんありました。火曜 4 限 (情報・物質) は受験者 53 人中、

金曜 1 限 (機械・建築) は受験者 41 人中、 となっています。

白紙を含めて特に無し、あるいは肯定的な意見がいずれも多く、 必ずしも現状に不満を感じている人はそう多くはない、 という結果になりましたが、 それはこれまでのアンケート結果を採り入れて、 昔行なっていた講義形式とはかなり違った形の講義を 行なっているからだろうと思われます。

基礎数理 I では毎年最初の講義時間に、高校の授業と 大学の講義 の違いを話しているのですが、 不満を上げた人はいまだに高校の授業にとらわれているのか、 その違いとして紹介している部分、 例えば進度が速い、板書が多い、もっとわかりやすく、 等を不満として書いている人が多かったです。

現在の講義は、実は以前の講義よりずっと講義中の問題を多くして、 進み方も遅くなっていて、かなり高校の授業寄りになっています。 つまり、以前の講義はもっと進度が速く、板書が多く、演習問題は少ない、 という形を取っていました。 基礎数理 I は他の専門科目の基礎科目で、ここまでは進まないと 他の科目に差し支える、ということも考えられるので、 これ以上進度を落す、あるいは問題を増やす、というのは無理で 現在のカリキュラムではこの辺りが限界だろうと感じています。

また、本来は演習問題等は皆さんが自分で解くべき物で、 講義中に解く時間を与えたり、 講義の説明に必要なもの以上の問題の解説 (例えば宿題など) を 行なうべきではないと思っています。

高校までの優しい授業を良かったと考える気持は分からなくはないですが、 それを不満に思っているだけでは何も解消しません。 大学の講義形式での勉強方法もそのときに紹介しているわけですし、 早く 大学の講義 形式に慣れるべきだろうと思います。

個別の意見を上げてみますと (Iic: 基礎数理 I 情報・物質、Ima: 基礎数理 I 機械・建築)

のようでした。
(06/05 2003)

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基礎数理 III (火曜 1 限: 情報電子・物質生物システム 2 年)

今回はこのアンケートは点数とは無関係としましたので、 白紙もたくさんありました。受験者 101 人中、

となっています。

基礎数理 III は基礎数理 I の続きなのですが、 基礎数理 I はクラス分けを行なっていますが、基礎数理 III はそうではなく、 また、基礎数理 III の講義は基礎数理 I の C クラスを引き継いで講義を行なうため そこにギャップを感じている人が例年何人かいるようです。

基礎数理 III は工学部の基礎科目であり、できるだけ多くの学生が履修することが 望ましいと思っていますが、カリキュラム上は必修科目ではなく選択科目であり、 またかなりの学生が (専門学科の教員も、かもしれませんが) そこまでの数学は必要としない、あるいはやりたくない、と感じているようで、 実際には例年ほとんどの学生が単位を取得するというわけではありません。

現在は基礎数理 IV という科目が新設されたため、基礎数理 III のペースは 以前よりは落して、板書も遅くし、講義中の演習問題も増やして 易しくしているのですが、まだ講義が難しい、あるいは進度などが早いと 感じている学生も多いようです。 しかし、そのような対処は現状辺りが限界だろうと思っています。

私の意見ですが、 「大学の講義について」 も参照してください。 大学は大人社会ですから足りない部分があれば自分で補う必要がありますし、 怠ければその責任は自分で取らなければいけません。 不合格になったとしても、どうしても欲しい単位ならば再履修して取れば 良いんじゃないかと思いますし、大学はそういう制度なのです。 1 回目で中途半端に理解したままの 60 点より、 再履修してある程度理解した 70 点の方がずっと立派だと思います。 こういう考え方は、自動車免許等社会の試験制度に置き換えて考えれば 自然に納得できるでしょう。大学の単位もそういうものなのです。

個別の意見を上げてみますと、

のようでした。講義に出席しているのは通常は 70 名程度、 それを考えても今のままで構わないという意見が多いようなので、 ほぼ現状維持のままでいこうと思います。
(06/16 2003)

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その他

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作成日: 06/28 2011
竹野茂治@新潟工科大学 (shige@iee.niit.ac.jp)