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2 補題

考える級数 (1) の部分和

\begin{displaymath}
S_n = \sum_{k=1}^n (-1)^{k-1}\frac{1}{k}
\end{displaymath}

の極限を考えればよいが、まず次の補題を示す。


補題 1

無限級数 $\displaystyle \sum_{n=1}^\infty a_n$ の部分和 $\displaystyle S_n = \sum_{k=1}^n a_n$ について、

\begin{displaymath}
\lim_{n\rightarrow\infty}S_{2n}=\alpha,
\hspace{1zw}\lim_{n\rightarrow\infty}a_{2n+1}=0
\end{displaymath}

ならば、この無限級数は収束し $\displaystyle \sum_{n=1}^\infty a_n = \alpha$ となる。


証明

$\displaystyle \lim_{n\rightarrow\infty}S_{2n}=\alpha$ であるし、 $S_{2n+1}=S_{2n}+a_{2n+1}$ より、仮定から

\begin{displaymath}
\lim_{n\rightarrow\infty}S_{2n+1}
=\lim_{n\rightarrow\infty}S_{2n}+\lim_{n\rightarrow\infty}a_{2n+1}
=\alpha
\end{displaymath}

なので、よって $\displaystyle \lim_{n\rightarrow\infty}S_{n}=\alpha$ となる。


この無限級数 (1) に対しても、明らかに

\begin{displaymath}
a_{2n+1} = \frac{1}{2n+1}\rightarrow 0
\end{displaymath}

なので、$S_{2n}$ の極限を考えればよい。


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竹野茂治@新潟工科大学
2006年4月25日