8 最後に

1 節に書いた質問をしてきた院生には、 そのときはやや大雑把に説明したような気がしている。 実際、その後アークタンジェントのマクローリン展開を使うことをあきらめて、 別な方法を使うと言っていたように思うが、 そのときこのような文書をちゃんと書いてあげていれば もう少し検討してもらえたのかもしれない。

ただ、マイコンに載せることができるプログラムのステップ数には制限がある、 行える計算にもかなり制限がある、とも言っていたので、 多少の場合分けと多少の変数を必要とするような本稿の方法は 実際には彼の環境には適さなかったかもしれない。

今後、他の同様の需要がある人の参考になれば、と思う。

竹野茂治@新潟工科大学
2009年1月18日