竹の 09/26 2002 --------------- lips3dvi-2.09a の kpathsea (2 or 3), LIPS IV (600DPI 等) への対応 と多少の機能拡張 patch lips3dvi-ext2 (version 1.1) を公開します。 1. lips3dvi-ext2 patch ---------------------- 1.1. lips3dvi-ext2 patch について --------------------------------- このパッチは、lips3dvi-2.09a を kpathsea や LIPS IV に対応させ、 多少の機能を追加する patch です。kpathsea 対応パッチは、過去に linux-alpha-jp ML に後藤和茂さん (goto@statabo.rim.or.jp) が投稿 されたものを元にしており、機能拡張部分は lips3dvi-ext1 パッチを元 にしています。 追加される機能は以下の通りです (カッコ内は config.h での変数名)。 1) kpathsea 対応 (USE_KPATHSEARCH) フォントの検索を、デフォルト検索パスでなくインストール済の kpathsea ライブラリの検索機能によって行います。フォントがなければ 自動的に生成されます。 kpathsea ライブラリのバージョンは kpathsea 2.X, kpathsea 3.X に対 応している (KPATHSEA_VERSION で切替え) と思います。 2) 給紙制御 (USE_FEED_CONTROL) カセット、トレイの給紙をオプションで指定できるようにします。 3) LIPS IV と 600DPI 以上の DPI への対応 (USE_LIPS4) LIPS IV の命令を送れるようにし、300DPI 以外の解像度を使えるように できるようにしました (version 1.1 より)。 4) 必要なフォントの一覧を表示 (USE_LIPS4) この機能は以前 (version 1.0) では USE_PUTOUTFONTLIST として切替え ていましたが、version 1.1 で USE_LIPS4 に統合しました。 なお、lips3dvi は ESC/Page 用ドライバ escpdvi も含んでいますし、 動作環境は UNIX だけでなく MS-DOS 上でも使うことができますが、こ の patch は escpdvi、MS-DOS 環境、kpathsea 2.X のテストはしていま せん。 また、lips3dvi-ext1 で対応している lips3dvi の psfig パッチには現 在のところ対応していません。 version 1.1 で新たに追加した LIPS IV への対応については、Canon LBP-730 (600DPI) でしかテストしていません。 1.2. インストール ----------------- まず、lips3dvi-ext2-1.1.tar.gz を取得してください。ここには次の 2 つのファイルが含まれます。 lips3dvi-ext2-1.1.patch : patch ファイル readme.ext2-1.1 : このドキュメントファイル インストール方法は以下の通りですが、オリジナルドキュメント readme.txt も参照してください。 [a] ソースの展開と patch 当て まず、lips3dvi-2.09a を展開します。 % mkdir lips3dvi % cd lips3dvi % gunzip -c ../lips3dvi2.09a.tar.gz | tar xf - その後でこの patch を当てます。 % gunzip -c ../lips3dvi-ext2-1.1.tar.gz | tar xf - % patch -p1 < lips3dvi-ext2-1.1.patch [b] config.h, lips3dvi.cnf, Makefile.unx の編集 config.h は、1.1. で説明した変数などが定義されています。デフォル トではそれらは 1 と定義されていますが、それらの機能を使用しない場 合は 0 と定義しておいて下さい。また、KPATHSER_VERSION は kpathsea ライブラリが 2.X なら 2, 3.X なら 3 を設定してください。kpathsea のバージョンは % kpsewhich --version や、kpathsea の info 等で確認できると思います。 LIPSVER (LIPS バージョン) や PRINTER_RES (解像度) は lips3dvi.cnf やコマンドラインでも変更できますので、ここはそこで定義されている 値をそのまま使用して構いません。 config.h の他の変数については readme.txt を参照してください。 なお、kpathsea が有効の場合、config.h の FONTDIR, TFMDIR、及び lips3dvi.cnf の fontdir, tfmdir は無効になりますので変更しても意 味はありません。 lips3dvi.cnf にも、上記の機能に対する変数が追加されます。それらの 項目に関しても修正を行ってください。詳しくは 1.3. をご覧ください。 Makefile.unx は、BINDIR, LIBDIR を適当に修正し、CFLAGS, LDFLAGS に kpathsea のヘッダファイルとライブラリのある位置を適切に与えて ください。必要ならば CC を設定し CFLAGS も修正してください。 [c] コンパイル & インストール % ln -s Makefile.unx Makefile % make lips # make install で OK です。 1.3. 拡張機能と lips3dvi.cnf の変数 ----------------------------------- 1.1. で説明した 1) ~ 3) の拡張機能と、lips3dvi.cnf の設定について 説明します。 1.3.1. 1) USE_KPATHSEARCH を 1 とした場合 ----------------------------------------- これに関する lips3dvi.cnf の変数はありません。 1.3.2. 2) USE_FEED_CONTROL を 1 とした場合 ------------------------------------------ feedway = 給紙方法の指定 (n,t,c,cl,ch,c1,c2,...) デフォルトは n, つまり無指定です。この場合はプリンタの設定 が使用されます。他のオプションは次の通りです。 t: トレイ, c: カセット, cl: カセット下, ch: カセット上, c1: カセット1, c2: カセット 2, ... プリンタによってカセットが上下に分かれているもの、カセット 1,2,.. と分かれているものなどが異なります。その辺はプリンタマニュアルを 参照してみてください。 また、この給紙方法は lips3dvi のコマンドラインオプションでも指定 できます。 -q [feedway] (feedway=n,t,c,cl,ch,c1,c2,...) です。 1.3.3. 3) USE_LIPS4 を 1 とした場合 ----------------------------------- bdpi = 基準のプリンタ解像度 lipsver = LIPS バージョン (3 または 4) LIPS III を使用する場合は bdpi は 300 としてください。LIPS IV の 場合は、使用するプリンタの解像度に合わせてください。 これらの値は、lips3dvi のコマンドラインオプションでも指定可能で、 それぞれ -B [bdpi] -L [lipsver] です。 1.4. lprdvi スクリプトと lipsb2t -------------------------------- 私は、lipsback, dvipr を使わずに、直接 lips3dvi を実行する csh の スクリプトを使って lpr に LIPS のコードを出力しています。そのスク リプト lprdvi.csh のサンプルを付属させました。使い方、インストー ル等については、スクリプトを読んでください。 なお、デフォルトでは隠しオプションになっていますが、そのスクリプ トに -debug オプションをつけて実行すると、 dmp-$$.lips : lips3dvi が作る LIPS コードバイナリファイル dmp-$$.txt : dmp-$$.lips を多少読めるようにしたファイル ($$ は適当な数字) のファイルを生成し、プリンタにはデータを送りません。ただし、この dmp-$$.txt を作るために、パッチに含まれる lipsb2t.c をコンパイル してインストールしておく必要があります。 cc -o lipsb2t lipsb2t.c のようにして作って、適当なディレクトリにおいてください。あまり大 したものではありませんが、私がこのパッチを作るときなどに LIPS コ ードの解析用に利用しているものです。 1.5. lips3dvi.cnf の設定の注意 ------------------------------ こちらの環境 (Canon A404 GII, A405Jr, A406 GII, 730) では、 lips3dvi.cnf の downloadsize, forcedownload はデフォルトの設定で はうまく動いてはおらず、 downloadsize 8000 forcedownload yes のようにして動作させています。 2. その他 --------- この patch はいずれも無保証です。しかし色々な不具合は、対応できる ものは行う予定ですので、不具合の報告、意見などは歓迎します。報告 等は下記メールアドレスへお願い致します。 また、この patch に関する情報、最新版等は以下の WWW page で公開し ますのでご覧ください。 Email address: shige@iee.niit.ac.jp WWW page URL : http://takeno.iee.niit.ac.jp/~shige/TeX/dviware/dviware.html このパッチは、後藤和茂さん (goto@statabo.rim.or.jp) の lips3dvi kpathsea 対応パッチを元にしており、これがなければこのパッチを作る ことはありませんでした。また、今回のパッチの公開にも快く応じて頂 きました。この場を借りてお礼申し上げます。どうもありがとうござい ました。 LIPS IV への対応に関しては、LIPS IV のコマンドリファレンスマニュ アルを Canon の WWW ページよりダウンロードして行ないました。この マニュアルのダウンロードサービスについては以下をご覧ください。 http://www.canon-sales.co.jp/open-mie/technical/index-j.html LIPS プリンタで dvi ファイルをプリントアウトするには、現在は (1) dviout/dviprt (2) dvips + Ghostscript (gdevlips) (3) dvipr-1.2.14 (4) lips3dvi があり、多分 MS-DOS/MS-Windows では (1) が定番、UNIX では (2) が 定番だろうと思います。画像ファイルに対応していない (tpic, eps) と いう点で lips3dvi は 1),2),3) いずれにも劣ります。ただ、1) の UNIX 版よりはやや安定している (らしい)、2) に比べると LIPS プリン タ内蔵フォントが使える、3) よりはややプリントアウトが速いしソース が簡潔でいじりやすい、といったメリットがあるように思います。 kpathsea に対応したので、後は graphics package (と tpic special) に対応すれば LaTeX2e でもかなり使えるものになると思うのですが、ち ょっとそれは難しそうです。dvipr-1.2.14 などを参考にすればなんとか できるのでは、と思うのですが... 3. 更新履歴 ----------- 09/26 2002 ・lips3dvi-ext2 patch (version 1.1) を公開 ・このドキュメントの修正と 1.4, 1.5 の追加 ・lprdvi.csh, lipsb2t を追加 ・LIPS IV と 300 以外の DPI への対応 ・-q ch に関する bug fix 01/13 2002 ・lips3dvi-ext2 patch (version 1.0) を公開 4. 目次 ------- 1. lips3dvi-ext2 patch 1.1. lips3dvi-ext2 patch について 1.2. インストール 1.3. 拡張機能と lips3dvi.cnf の変数 1.3.1. 1) USE_KPATHSEARCH を 1 とした場合 1.3.2. 2) USE_FEED_CONTROL を 1 とした場合 1.3.3. 3) USE_LIPS4 を 1 とした場合 1.4. lprdvi スクリプトと lipsb2t 1.5. lips3dvi.cnf の設定の注意 2. その他 3. 更新履歴 4. 目次 +=================================================+ 竹野茂治 〒945-1195 新潟工科大学 情報電子工学科 shige@iee.niit.ac.jp TEL(&FAX): 0257-22-8161 +=================================================+