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34.9 Clip

gnuplot はグラフの端の辺りのデータ点や線をクリッピングすることができ ます。

書式:

       set clip <クリップ型>
       set noclip <クリップ型>
       show clip

クリップ型として gnuplotpoints, one, two の3 種を扱えます。 ある描画に対して、これらのクリップ型は任意の組み合せで設定することが できます。

クリップ型 points を設定すると,描画領域内にはあるけれど境界線に非 常に近いような点をクリップする (実際には描画しないだけですが) ように gnuplot に指示します。これは点として大きなマークを使用したときに、 そのマークが境界線からはみ出さないようにする効果があります。points をクリップしない場合、境界線の辺りの点が汚く見えるかもしれません。 その場合、x や y の描画範囲 (xrange, yrange) を調整してみて下さい。

クリップ型 one を設定すると、一端のみが描画領域にあるような線分も 描画するように gnuplot に指示します。この際、描画領域内にある部分 のみが実際に描画される範囲です。設定しなかった場合、このような線分は 描画対象とならず、どの部分も描画されません。

両端は共に描画範囲に無いが描画領域を通過するという線分もあります。 クリップ型 two を設定することによって、このような線分の描画領域の 部分を描画することができます。

どのような状況でも、描画範囲の外に線が引かれることはありません。

デフォルトでは、noclip points, clip one, noclip two となって います。

全てのクリップ型の設定状況を見るには以下のようにします:

       show clip

過去のバージョンとの互換性のため以下の書式も使用可能です:

      set clip
      set noclip

set clipset clip points と同義です。set noclip は 3 種の クリップ型全てを無効にします。


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Shigeharu TAKENO
2003年 10月 21日