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reread コマンドは,load コマンドまたはコマンドラインで指定した
gnuplot のコマンドファイルを,その次のコマンドが読まれる前に,開
始点に再設定します.これは,コマンドファイルの最初から reread コマ
ンドまでのコマンドの無限ループを本質的に実装していることになります。
(しかし、これは何も悪いことではありません。reread は if と組み合
わせることでとても有用なコマンドとなります。詳細は if を参照してく
ださい。) 標準入力からの入力の場合は,reread コマンドは何も影響を
与えません。
例:
ファイル "looper" が次のようなファイルで
a=a+1
plot sin(x*a)
pause -1
if(a<5) reread
そして、gnuplot から次のように実行するとします。
a=0
load 'looper'
すると、pause のメッセージで分割された 4 回のプロットが行われることに
なります。
ファイル "data" が、各行に、0 から 10 までの範囲 (yrange) の 6 つのデ
ータ を持ち、最初が x 座標で、その他は 5 つの異なる関数の、その x での
値であるとします。そして、ファイル "plotter" が
c_p = c_p+1
plot "$0" using 1:c_p with lines linetype c_p
if(c_p < n_p) reread
で、gnuplot から次のように実行するとします。
n_p=6
c_p=1
set nokey
set yrange [0:10]
set multiplot
call 'plotter' 'data'
set nomultiplot
すると、5 つのプロットを合わせた 1 つのグラフができます。yrange は、
multiplot モードで最初のものに続けて書かれる 5 つのグラフが、同じ軸を
持つように、明示的に指定する必要があります。線種も指定しなければなりま
せん。さもないと、全てのグラフが同じ線種で書かれることになります。
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Shigeharu TAKENO
2003年 10月 21日