書式:
set polar set nopolar show polar
version 3.7 では、極座標モードにおいていくつか変更がなされ、よって、 version 3.5 やそれ以前の版用のスクリプトには修正が必要になるでしょう。 主な変更は、仮変数 t が角度として使われるようになったことで、それによ り x と y の値の範囲が独立に制御できるようになりました。その他の変更は 以下の通りです: 1) 目盛りはもう 0 軸に自動的にはつきません - set xtics axis nomirror; set ytics axis nomirror を使ってください 2) 格子が選択されてもそれは自動的に極座標には従いません - set grid polar を使ってください 3) 格子は角度に関してはラベル付けされません - 必要なら set label を使ってください
極座標モードでは、仮変数 (t) は角度を表します。t のデフォルトの範囲は [0:2*pi] ですが、単位として度が選択されていれば [0:360] となります (set angles 参照)。
コマンド set nopolar は描画方法をデフォルトの xy 直交座標系に戻しま す。
set polar コマンドは splot ではサポートされていません。splot に 対する同様の機能に関しては set mapping を参照してください。
極座標モードでは t の数式の意味は r=f(t) となり、t は回転角となります。 trange は関数の定義域 (角度) を制御し、xrange と yrange はそれぞれグラ フの x,y 方向の範囲を制御することになります。これらの範囲と rrange は 自動的に設定されるか、または明示的に設定できます。これらすべての set range コマンドの詳細に関しては set xrange の項を参照してください。
例:
set polar plot t*sin(t) plot [-2*pi:2*pi] [-3:3] [-3:3] t*sin(t)
最初の plot はデフォルトの角度の範囲の 0 から 2*pi を使います。半径 とグラフのサイズは自動的に縮尺されます。2 番目の plot は角度の定義域 を拡張し、グラフのサイズを x,y のいずれの方向にも [-3:3] に制限します。
set size square とすると gnuplot はアスペクト比 (縦横の比) を 1 に するので円が (楕円でなく) 円に見えるようになります。