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出力形式 pict2e は、picture 環境の LaTeX2e 用の変種を使用します。これ は、元々の LaTeX picture 環境に基づく出力形式である latex, emtex, tpic, eepic に置き換わるものです。
この出力形式に代わり、より完全に gnuplot の機能をサポートするものとして tikz, pstricks, cairolatex, pslatex, epslatex, mp がありま す。
書式:
set terminal pict2e {font "{<fontname>}{,<fontsize>}"} {size <XX>{unit}, <YY>{unit}} {color | monochrome} {linewidth <lw>} {rounded | butt} {texarrows | gparrows} {texpoints | gppoints} {smallpoints | tinypoints | normalpoints}
この出力形式は、以下の LaTeX 標準パッケージを仮定します: pict2e, xcolor, graphics/graphicx, amssymb。pdflatex の場合は、透過のサ ポートに transparent パッケージを使用します。
デフォルトでは、グラフはこれが埋め込まれる文書のフォント設定を継承しま すが、オプション font でフォントを強制的に、例えば cmtt (Courier) や cmr (Roman) などの指定したフォントに変更することもできます。その場合、 特定のフォントサイズにも変更できますが、そうでなければ、fontsize 引数は その文字列用に必要なスペースを計算するのに使います。 あなたのドライバが、例えば dvips のようには任意のサイズのフォントを利用 できない場合は、標準の 10, 11, 12 ポイントサイズに限定してください。
グラフのデフォルトサイズは 5inch x 3inch ですが、オプション size でこ れをユーザが希望する任意のサイズに変更できます。デフォルトでは、X と Y の単位は inch ですが、他の単位も利用できます (現在は cm のみ)。
texpoints は、"\Diamond" や "\Box" のような LaTeX コマンドを使 って点 (point) の記号を書きます。これらは latexsym パッケージで提供され、 これは LaTeX の基本配布物ですので、任意の LaTeX の実装に含まれます。 他の点記号は、amssymb パッケージの記号を使用します。 gppoints では、この出力形式は、代わりに gnuplot の内部ルーチンを使っ て点記号を描画します。
オプション texpoints では、3 つの異なる点サイズ指定: normalpoints, smallpoints, tinipoints を選択できます。
color は、gnuplot に \color{...} コマンドを生成させ、それによりグラ フの色付けを行います。このオプションを使用するには、あなたの LaTeX 文書 のプリアンブルに \usepackage{xcolor} を入れる必要があります。 monochrome は、色に関するコマンドを一切出力しません。 透過色の塗り潰しは、pdflatex を使用すれば利用できます。
linewidth は、線幅の拡大倍率を設定します。 rounded は、線の端や接合部を丸くします。butt は尖った端と角張った接 合部を使用し、こちらがデフォルトです。
pict2e は、点線のみサポートし、破線はサポートしていません。 デフォルトの線種はすべて実線です。変更するには、dashtype 属性をつけて set linetype を使用してください。
texarrows は、LaTeX コマンドを使用して矢 (arrow) を描きますが、これ はやや短かく、オプションをすべてはサポートしていません。gparrows は、 gnuplot 自身のルーチンを用いて矢を描くことを選択しますが、こちらはすべ ての機能を備えています。