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コマンド set grid は格子線を描きます。
書式:
set grid {{no}{m}xtics} {{no}{m}ytics} {{no}{m}ztics} {{no}{m}x2tics} {{no}{m}y2tics} {{no}{m}rtics} {{no}{m}cbtics} {polar {<angle>}} {layerdefault | front | back} {{no}vertical} {<line-properties-major> {, <line-properties-minor>}} unset grid show grid
格子線は任意の軸の任意の大目盛り/小目盛りに対して有効/無効にでき、その 大目盛りと小目盛りに対する線種、線幅も指定でき、現在の出力装置がサポー トする範囲で、あらかじめ定義したラインスタイルを使用することもできます (以下参照: set style line)。
2 次元描画では極座標格子も選択できます。これは、gnuplot が極座標モード (polar) のときの set grid のデフォルトの挙動ですが、明示的に set grid polar <angle> rtics とすれば、極座標モードであるなしに関わ らず実行できます。同心円は r 軸の主目盛/副目盛で交差するように描き、動 径は <angle> の角を空けて描きます。同心円の周囲の目盛りの刻みは、 set ttics で制御しますが、これは動径の格子線を新たには生成しません。
set grid が描く前に、必要な目盛りは有効になっていなければなりません。 gnuplot は、存在しない目盛りに対する格子の描画の命令は単に無視します。 しかし、後でその目盛りが有効になればそれに対する格子も描きます。
小格子線に対する線種を何も指定しなければ、大格子線と同じ線種が使われま す。デフォルトの極座標の角度は 30 度です。
front を指定すると、格子線はグラフのデータの上に描かれます。back が指定された場合は格子線はグラフのデータの下に描かれます。front を使 えば、密集したデータで格子線が見えなくなることを防ぐことができます。デ フォルトでは layerdefault で、これは 2D 描画では back と同じです。 3D 描画のデフォルトは、格子とグラフの枠を 2 つの描画単位に分離し、格子 は後ろに、枠は描画データまたは関数の前に書きます。ただし、hidden3d モードでは、それがそれ自身の並び換えをしていますので、格子線の順番のオ プションは全て無視され、格子線も隠線処理にかけられます。これらのオプシ ョンは、実際には格子線だけでなく、set border による境界線とその目盛 りの刻み (以下参照: set xtics) にも影響を及ぼします。
3 次元描画では、x 軸と y 軸の刻み位置に対する格子線は、デフォルトでは z=0 に平行な底面上にしか描きませんが、キーワード vertical は、格子線 を xz 面と yz 面にも zmin から zmax まで描くようにします。
z の格子線は描画の底面に描かれます。これは描画の周りに部分的な箱が描画 されている場合にはいいでしょう。以下参照: set border。