set terminal sixelgd {{no}enhanced} {{no}truecolor} {rounded|butt} {linewidth <lw>} {dashlength <dl>} {tiny | small | medium | large | giant} {font "<face> {,<pointsize>}"} {fontscale <scale>} {size <x>,<y>} {anchor|scroll} {{no}transparent} {background <rgb_color>}
sixel 出力フォーマットは、元々 DEC のターミナルやプリンタで使われて いたものです。gnuplot の sixelgd ドライバは、gd ライブラリを内部的に使 用して作成した PNG 画像を変換して sixel 出力列を生成します。sixel 出力 列は、それを作成したときにターミナル上に表示させることができますが、ま たはその出力列をファイルに書きだしておいて、後からそのファイルをターミ ナルに吐き出すことで表示に置き換えることもできます。
sixel 出力形式は、ウィンドウシステムか、またはグラフィックディスプレイ マネージャが有効でない場合に、gnuplot のグラフを linux コンソールで表 示させたい場合にも便利です。以下参照: linux console ()。
オプション linewidth と dashlength は拡大率で、描画されるすべての 線に影響を与えます。これらは、描画コマンドで要求される値にかけ算されま す。
デフォルトでは、sixel 出力は、番号付きの 16 色を使用します。オプション truecolor では、24bit RGB PNG 画像を作成し、それを 256 色の sixel 画 像出力に減色します。透過型塗り潰しスタイルには、オプション truecolor が必要です。以下参照: fillstyle (113.86.4)。
butt は線分の描画で、その端の点でのはみだしを起こさない描画メソッド を使うようドライバに指示します。この設定は、線幅が 1 より大きい場合に のみ意味があります。これの逆が rounded で、多少より均一な曲線を生成 しますが、より遅くなります。
gdlib を使用する出力形式におけるフォントの選択の詳細は、やや複雑です。 詳細は、以下参照: fonts (17)。
出力描画サイズ <x,y> はピクセル単位で与えます。デフォルトは 640x480 で すが、あなたのターミナルウィンドウのサイズより多分小さいでしょう。
transparent は、ドライバに背景色の透明化 (transparent) を行うよう指示 しますが、ほとんどの端末エミュレータはこれをサポートしていません。デフ ォルトは notransparent です。
gnuplot の sixelgd 出力は、以下の端末エミュレータ上でテストされ正常動 作しています: konsole, mlterm, mintty, vt340 モードの xterm (注意: 元 々付属する xterm は sixel グラフィックをサポートするようにビルドされて いないかもしれません)。KDE konsole terminal の sixel サポートは、バー ジョン 22.04.0 で追加されました。
デフォルトでは (anchor) 各グラフは、ウィンドウの左上の領域に上書きす る形で描画します。これは、再描画することでの場所固定式アニメーション (in-place animation) の作成や、pause mouse の間に矢印キーを使った疑 似マウス操作を可能にします。 それに対しオプション scroll は、各グラフを現在のカーソル位置に描くこ とで、その後のグラフスクロールをテキストを挟むことで行えるようにします。
竹野茂治@新潟工科大学