実数 (浮動小数) 定数は、C の atof() ライブラリルーチンを使って解釈しま す。
複素数の定数は {<real>,<imag>} と表現します。ここで <real> と <imag> (実部、虚部) は数値定数である必要があります。例えば、{0,1} は 'i' 自身 を表し、{3,2} は 3 + 2i を表します。これらには明示的に中カッコを使う必 要があります。この gnuplot では、あらかじめ I = {0,1} を変数として定義 して、明示的な形式の入力を避ける工夫をしています。例えば、3 + 2*I は {3,2} と同じですが、こちらは虚数成分に変数係数を使えるところが優位で す。すなわち、x + y*I は正しい数式ですが、{x,y} はそうではありませ ん。
文字列定数は単一引用符か二重引用符のいずれかで囲まれた任意の文字の並び からなるものです。単一引用符と二重引用符の違いは重要です。以下参照: quotes (31.1)。
例:
1 -10 0xffaabb # 整数定数 1.0 -10. 1e1 3.5e-1 # 実数定数 {1.2, -3.4} # 複素数定数 "Line 1\nLine 2" # 文字列定数 (\n は改行に展開される) '123\na456' # 文字列定数 (\ と n はそのままの文字)
竹野茂治@新潟工科大学