バージョン 6.0 は最も最近の gnuplot 安定リリース版です。新しい機能の開
発と破壊性を内在するソースコードの改変は、バージョン 6.1 と呼ばれる別な
ブランチで行われています。開発ブランチのソースコードは、いつ何時でも変
更しうるので、起動時、あるいは gnuplot –version で表示される最終更
新日もチェックする必要があります。
以下に、まだ安定リリースには載せていない開発ブランチでの機能の部分的な
一覧を示します。一覧の先頭に近い項目は、現在のリリース版の引き続く更新
時 (6.0.x) に後方導入するかもしれません。このユーザーマニュアルは、そ
れらに対する説明の予備を持っています。一覧の下の方にある項目は、バージ
ョン 6.2 までは安定リリース版には導入しないかもしれません。
- 新しい描画モード "with hsteps"
- 局所変数の実装の改良
- バイナリデータファイルに対する空行の同等品。データ項目を分離するのに
空行を必要とするような描画スタイルに対するバイナリ入力をサポートする
のに必要。
- "linestyle variable"
- 3 次元面体に対する pm3d 色付け (例えば Delaunay モザイク曲面)
- splot with contourfill at base
- plot と splot に条件式を与える入力データフィルタ。例えば
plot DATA using 2:3 if (stringcolumn(1) eq "ABC")
- 以前外部スクリプト gpsavediff として配布してたものと同等の新しいコ
マンド save changes
- より頑健なスレッドによる wxt 出力ドライバの改良
- 画像ファイルのデータ処理での gdlib の代用品
- 配列要素に渡る繰り返し array A; for [e in A] { ... }
- キーワード "sample" の非推奨
- "marks" と呼ぶ新しいグラフィカルな物体のカテゴリ。これは、複雑な記号
を定義し、plot で利用できます。説明やデモはまだありません。
竹野茂治@新潟工科大学
2024-08-23