112.39.5 凡例のレイアウト (key layout)

凡例のレイアウト用オプション:


    set key {vertical | horizontal}
           {maxcols {<max no. of columns> | auto}}
           {maxrows {<max no. of rows> | auto}}
           {columns <exact no. of columns>}
           {keywidth [screen|graph] <fraction>}
           {Left | Right}
           {{no}reverse} {{no}invert}
           {samplen <sample_length>} {spacing <line_spacing>}
           {width <width_increment>} {height <height_increment>}
           {title {"<text>"} {{no}enhanced} {center | left | right}}
           {font "<face>,<size>"} {textcolor <colorspec>}

凡例の要素を自動的に行、または列に並べるやり方は、上のキーワードの影響 を受けます。デフォルトは、vertical で、これは可能な限り列数を少なく しようとします。各要素は、垂直方向に余裕があるうちは縦に揃えて並べます が、足りなくなれば新しい列に並べます。垂直方向の幅は、'maxrows' で上限 を設定できます。 horizontal の場合は、可能な限り行数を少なくしようとし、水平方向の幅 は、'maxcols' で上限を設定できます。

自動で選択される行数、列数には満足できないかもしれません。その場合、 set key columns <N> で列数を明確に指定できます。この場合、サンプル幅 (samplen) と全体の凡例幅 (keywidth) も調整する必要があるかもしれま せん。

デフォルトでは、最初の描画のラベルが凡例の一番上に現われ、それに続くラ ベルがその下に並んで行きます。オプション invert は、最初のラベルを凡 例の一番下に置き、それに続くラベルをその上に並べて行きます。このオプシ ョンは、凡例のラベルの縦の並びの順番を、積み上げ形式のヒストグラム (histograms) の箱の順番に合わせるときに便利でしょう。

set key title "text" は、凡例の上に、全体に渡るタイトルを置きます。 そのタイトルのフォント、文字列の行揃え、およびその他の文字属性は、この コマンドの "text" の直後に必要なキーワードを置くことで指定できます。 他の場所で指定したフォントや文字列の属性は、凡例内のすべての文字列に適 用します

デフォルトのレイアウトは、スタイルサンプル (色、線、点、形状等) を凡例 の各行の左に置き、タイトル文字列を右に置きます。このサンプルと文字列の 位置は、reverse キーワードで逆転できます。凡例内のグラフタイトルの行 揃えは、LeftRight (デフォルト) で指示します。スタイルサンプルの 水平方向の幅は、ほぼ文字幅単位の数値で設定できます (samplen)。


TeX, LaTeX 系の出力形式や、整形情報が文字列に埋め込まれる出力形式を使

う場合は、gnuplot は必要な幅の見積りがうまくはできませんので、自動的 な凡例のレイアウトは、見すぼらしいものになり得ます。凡例を左に置く場合 は、set key left Left reverse という組合せがいいかもしれませんし、適 切な列数や全体の凡例幅を強制的に設定するといいかもしれません。

竹野茂治@新潟工科大学
2024-02-26