書式:
plot 'file' using <entry> {:<entry> {:<entry> ...}} {'format'}
各 <entry> は、入力ファイルの一つのフィールドを選択するための単なる列 の番号か、一つのデータ集合の最初の行の列のラベルに一致する文字列、カッ コで囲まれた数式、xticlabels(2) のようにカッコで囲まない特別な関数、の いずれかです。
そのエントリがカッコで囲まれた数式の場合、N 列目の値を指定するのに関数 column(N) を使用できます。つまり、column(1) は読み込まれた最初の項目を 参照し、column(2) は次の項目、といった具合です。column(1), column(2), ... の略記として、特別な記号 $1, $2, ... を使用できます。
特別な記号 $# は、現在の入力行の全列数と評価しますので、column($#) や stringcolumn($#) は、列数が不明な場合、あるいは行によって異なる個数の 列を含むファイルからの入力の場合でも、必ず最終列の内容を返します。
関数 valid(N) で、N 番目の列が有効な数字であるかどうかテストできます。 その列の値が欠けていたり、解釈できなかったり、NaN の場合は 0 を返しま す。 入力ファイルの最初の行の各列に、データの値ではなくラベルを持っている場 合、このラベルを入力列の特定や plot タイトルに使用できます。関数 column() は、列番号以外にラベルで入力列を選択できます。例えば、データ ファイルが以下のような場合:
Height Weight Age val1 val1 val1 ... ... ...
以下の plot コマンドは同じ意味になります:
plot 'datafile' using 3:1, ” using 3:2 plot 'datafile' using (column("Age")):(column(1)), \ ” using (column("Age")):(column(2)) plot 'datafile' using "Age":"Height", ” using "Age":"Weight"
指定文字列が完全に一致する必要がありますし、大文字小文字も区別します。 列のラベルを plot タイトルに使うには、set key autotitle columnhead とするか、または個別にタイトルを指定する場合は関数 columnhead(N) を 使ってください。
入力データファイルの 1...N という実際の列に加えて、gnuplot は管理情報 を持ついくつかの "疑似列" を提供します。例えば、$0 または column(0) は、 データ集合内のそのデータ行の行番号を返します。以下参照: pseudocolumns (99.3.11.3)。
<entry> に何も書かなければ、そのエントリのリストの順にデフォルトの値が 使われます。例えば using ::4 は、using 1:2:4 と解釈されます。
using にただ一つのエントリを指定した場合は、その <entry> は y の値と
して使われ、データ点の番号 (疑似列 $0) が x として使われます。例えば
"plot 'file' using 1" は "plot 'file' using 0:1" と同じ意味です。
using に 2 つのエントリを与えた場合、それらは x, y として使われます。
さらにエントリを追加して、入力からのデータを利用するような描画スタイル
の詳細については、以下参照: set style (112.86), fit (88)。