64 扇片 (sectors)

Image figure_sector_definition
2 次元描画スタイル with sectors は、入力データの 1 行毎に一つの環状 の扇片 ("sector") を描画します。各扇片の形は、データ値として要求する 4 つの値で決定します。この扇片の環の部分の原点を、データ値に追加指定する こともできます。扇片毎の色を追加列として指定することもできます。

この描画スタイルは、直交座標で、または極座標モード (set polar) の元 で使用できます。方位角と扇の中心角の単位、解釈は、set anglesset theta で制御します。

データの 1,2 列目は、その扇片の一つの角の方位 (theta) と半径 (r) です。
データの 3,4 列目は、その扇片の方位の変位 (中心角; sector_angle) と半 径の変位 (動径方向の幅; annular_width) です。
データの 5,6 列目を指定した場合は、それは扇形の中心の座標を意味し (デ フォルトは [0,0])、直交座標では [x,y]、極座標モードでは [theta,r] と解 釈します。

書式:


   plot DATA {using specifier} {units xy | units xx | units yy}

using 指定


   4 列: azimuth radius sector_angle annular_width
   5 列: azimuth radius sector_angle annular_width color
   6 列: azimuth radius sector_angle annular_width center_x center_y
   7 列: azimuth radius sector_angle annular_width center_x center_y
           color

x 軸と y 軸スケールが等しくない場合、x,y 座標の環状の全体の概形は円で はなく楕円となって現れることに注意してください。等しくない軸のスケール に関して楕円 (ellipse) と同じ仕組みを使用して、環状の概形、および扇片 の幅の外見を正しく合わせることができます。コマンドラインに units xx を追加すると、現在の x 軸のスケールを x, y 両方に等しく適用したかのよ うに扇片を描きます。同様に、units yy は、現在の y 軸のスケールを x,y 両方に等しく適用したかのように扇片を描きます。 以下参照: set isotropic (112.37), set style ellipse (112.86.11)

Image figure_windrose
with sectors での描画は、直交座標での描画スタイルである boxes (風配 図 (wind rose) の図を参照)、boxxyerrorimage pixels (heatmaps の例を参照) に対する極座標での同等品を提供します。sector での描画は直 交座標モードでのグラフレイアウトと両立するため、一つのグラフ上の異なる 場所に複数のグラフを配置することが可能ですが、それは他の極座標モードグ ラフスタイルでは不可能です。

ここに示しているのは、sectors を使って風配図 (wind rose) を生成する例 です。極座標温度分布図を含む他の応用例としては、ダイヤルチャート、円グ ラフ/円環グラフ、そして 極座標でのデータ点に対する環状のエラーボックス です。これらすべての加工された例は、 sector のデモ

に置かれています。

竹野茂治@新潟工科大学
2024-02-26