16.2 Gd (png, gif, jpeg, sixel terminals)

png, gif, jpeg, sixelgd 出力形式のフォント処理は、外部ライブラリ libgd が行います。これは、最低でも tiny, small, medium, large, giant の 5 種類の基本フォントを提供しますが、これは伸縮させたり回転 したりはできません。これらの一つを使用する際は、font キーワードの代 わりに上のキーワードを指定します。例:


    set term png tiny

多くのシステムで、libgd は、fontconfig ツールが提供する一般的なフォン ト処理も使用できます。以下参照: fontconfig (16.1)。 fontconfig のないシステム上では、大抵 Adobe フォント (*.pfa) と TrueType フォント (*.ttf) へのアクセスを提供しています。その場合フォン ト自身の名前ではなく、フォントファイルの名前を、"<face> {,<size>}" の 形式で与えなければいけません。 ここで、<face> はフォントファイルのフルパス名か、または環境変数 GDFONTPATH で指示されるディレクトリの一つの中のファイル名の先頭部分、 のいずれかです。よって、'set term png font "Face"' は、 <あるディレクトリ>/Face.ttf か <あるディレクトリ>/Face.pfa というファ イル名のフォントを探そうとします。例えば、GDFONTPATH に /usr/local/fonts/ttf:/usr/local/fonts/pfa が含まれている場合は、以下 のコマンドの 2 つずつはいずれも同じことになります:


    set term png font "arial"
    set term png font "/usr/local/fonts/ttf/arial.ttf"
    set term png font "Helvetica"
    set term png font "/usr/local/fonts/pfa/Helvetica.pfa"

デフォルトのフォントサイズも同時に指定するには:


    set term png font "arial,11"

"set term" コマンドでフォントを指定しなかった場合、gnuplot は環境変数 GNUPLOT_DEFAULT_GDFONT を参照します。

竹野茂治@新潟工科大学
2024-05-31