111.123.2 Xtics list

書式:


    set xtics {add} ("label1" <pos1> <level1>, "label2" <pos2> <level2>, ...)

明示的な ("label" <pos> <level>, ...) の形式は、任意の目盛りの位置、あ るいは数字でない見出しの生成も可能にします。この形式では、目盛りは位置 の数字の順に与える必要はありません。各目盛りは位置 (pos) と見出し (label) を持ちますが、見出しは必須ではありません。

見出しは引用符で囲んだ文字列か、または文字列値の数式です。それには、 "%3f clients" のようにその位置を数字に変換する書式文字列を入れても構い ませんし、空文字列 "" でも構いません。より詳しい情報については、以下 参照: set format (111.31)。もし、文字列を指定しなければ、デフォルトの数字の見 出しを使用します。

明示的な形式では 3 つ目のパラメータとしてレベルを指定できます。デフォ ルトのレベルは 0 で、これは大目盛りを意味し、レベル 1 の場合は小目盛り を生成します。ラベルは、小目盛りには決して付きません。大目盛りと小目盛 りは gnuplot が自動的に生成しますが、ユーザが明示的に指定もできます。 レベルが 2 以上の目盛りは、ユーザが明示的に指定しなければならず、自動 生成の目盛りよりも高い優先度を持ちます。各レベルの目盛りの刻みの大きさ は、set tics scale で制御します。

例:


     set xtics ("low" 0, "medium" 50, "high" 100)
     set xtics (1,2,4,8,16,32,64,128,256,512,1024)
     set ytics ("bottom" 0, "" 10, "top" 20)
     set ytics ("bottom" 0, "" 10 1, "top" 20)

2 番目の例では、全ての目盛りが見出し付けされます。3 番目の例では、端の ものだけが見出し付けされます。4 番目の例の、見出しのない目盛りは小目盛 りになります。

通常明示的な (手動の) 目盛り位置が与えられた場合、自動的に生成される目 盛りは使われません。逆に、set xtics auto のようなものが指定された場 合は、以前に手動で設定した目盛りは消されてしまします。この手動の目盛り と自動的な目盛りを共存させるにはキーワード add を使用してください。 これは追加する目盛りのスタイルの前に書かなければいけません。

例:


     set xtics 0,.5,10
     set xtics add ("Pi" 3.14159)

これは自動的に目盛りの刻みを x 軸に 0.5 間隔でつけますが、πのところに 明示的な見出しも追加します。

竹野茂治@新潟工科大学
2024-02-19