個々の描画要素毎に対し、標本範囲をさらに制限して割り当てることもできま す。
例:
以下は、x 全体の範囲を 0 から 1000 としてファイルのデータを描画し、2 つの関数を全体の範囲の一部分だけそれぞれ描画します:
set xrange [0:1000] plot 'datafile', [0:200] func1(x), [200:500] func2(x)
以下は、上とほぼ同様ですが、全体の範囲はデータファイルの内容によって決 定します。この場合、標本化される関数は、全体がグラフ内に収まるかもしれ ませんし、収まらないかもしれません:
set autoscale x plot 'datafile', [0:200] func1(x), [200:500] func2(x)
以下のコマンドはあいまいです。先頭の範囲 [0:10] は、多分最初の関数の標 本化のみに向けたのだと思いますが、実際には、グラフ全体に適用され、事前 の xrange の定義も無視されてしまいます:
set xrange [0:50] plot [0:10] f(x), [10:20] g(x), [20:30] h(x)
上の例のあいまいさを除くためには、キーワード sample を挿入することで [0:10] が plot コマンド全体に適用される軸の範囲ではなく、単一の plot 要素に適用する標本範囲であることを指示することです。
plot sample [0:10] f(x), [10:20] g(x), [20:30] h(x)
以下の例は、3 次元グラフにらせんの曲線を描く一つの方法を提示します:
set xrange [-2:2]; set yrange [-2:2] splot sample [h=1:10] '+' using (cos(h)):(sin(h)):(h)
竹野茂治@新潟工科大学