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jitter

書式:

      set jitter {overlap <yposition>} {spread <factor>} {wrap <limit>}
                 {swarm|square|vertical}

例:

      set jitter                    # 1 文字幅内の点の jitter
      set jitter overlap 1.5        # 1.5 文字幅内の点の jitter
      set jitter over 1.5 spread 0.5  # 同上、しかし x の移動は半分幅

データの 1 つ、または両方の座標が離散値に制限されている場合、多くの点 が完全に互いの真上に乗っかる場合があります。jitter (揺らぎ) は、これら 重なる点を、それらの座標にずらし値を与えることでその点を房状に広げます。 点が重なっていると見なすための閾値は、文字幅単位、あるいは任意の座標オ プションを使って指定できます。以下参照: coordinates。jitter は、2 次 元グラフの with pointswith impulses に影響を与えます。これは、 3 次元のボクセルデータの描画にも影響を与えます。

デフォルトの jitter 動作は、点を x 方向のみ移動します。これは、「ビー スォームグラフ」(bee swarm plot) と呼ばれる独特のパターンを作ります。 オプションのキーワード square は、移動する点の x 座標に加えて、 overlap で指定した距離だけは少なくとも離れた別々の階層にいるように y 座標も揃えます。

jitter を x ではなく y (のみ) に沿わせるには、キーワード vertical を 使用してください。

文字単位での最大の移動距離は、キーワード wrap で制限をかけられます。

重なりの判定基準と、揺らぎの大きさは、いずれもデフォルトでは 1 文字単 位であることに注意してください。よってグラフの見た目は、出力形式のフォ ントサイズ、キャンバスサイズ、拡大率によって変更してしまいます。これを 避けるには、重なりの判定基準を y 座標系の単位 (キーワード first) で 指定し、点のサイズと拡大係数を適切な値に調整してください。以下参照: coordinates, pointsize

警告: jitter は、"pointsize variable" と両立しません。

set jitter は、3 次元のボクセルデータでも有用です。ボクセル格子デー タは、均等に配置された点の規則正しい格子であるため、多くの視方向で、点 が重なったり、モアレパターンを生成したりします。それらの副作用は、各格 子点からランダムに移動させた場所に描画する記号を置くことで避けることが 可能です。