99.120 軸ラベル (xlabel)

コマンド set xlabel は x 軸の見出しを設定します。他の軸にも見出しを 設定する同様のコマンドがあります。

書式:

     set xlabel {"<label>"} {offset <offset>} {font "<font>{,<size>}"}
                {textcolor <colorspec>} {{no}enhanced}
                {rotate by <degrees> | rotate parallel | norotate}
     show xlabel

同じ書式が x2label, ylabel, y2label, zlabel, cblabel にも適 用されます。

<offset> を x,y かまたは x,y,z の形式で指定した場合は、見出しは与えら れた値だけ移動されます。それに座標系を選択して、その前に first, second, graph, screen, character のいずれかをつけることもでき ます。詳細は、以下参照: coordinates (p. [*])。デフォルトでは character 座標 系が使われます。例えば、"set xlabel offset -1,0" は見出しの x 方向の 位置のみ変更し、大ざっぱに言って 1 文字分の幅だけ見出しを左にずらしま す。1 文字の大きさは、フォントと出力形式の両方に依存します。

<font> は見出しが書かれるフォントを指定するのに使われます。フォントの <size> (大きさ) の単位は、どんな出力形式を使うかに依存します。

noenhanced は、拡張文字列処理 (enhanced text) モードが有効になってい る場合でも、ラベル文字列を拡張文字列処理させないようにします。

見出しを消去するには、オプションをつけずに実行します。例: "set y2label"

軸の見出しのデフォルトの位置は以下の通りです:

xlabel: x 軸の見出しはグラフの下の真中

ylabel: y 軸の見出しはグラフの左の真中で、水平方向に書かれるか垂直方向 になるかは出力形式依存。 グラフの左側に回転させない ylabel 文字列を置くには、十分なスペースがな い場合もありえます。その場合は、set lmargin で揃えられます。

zlabel: z 軸の見出しは軸の表示範囲より上で、見出しの真中が z 軸の真上

cblabel: 色見本 (color box) の軸の見出しは箱に沿って中央揃えされ、箱の 向きが水平なら下に、垂直なら右に

y2label: y2 軸の見出しは y2 軸の右。その位置は、出力形式依存で y 軸と 同様の規則で決定。

x2label: x2 軸の見出しはグラフの上で、タイトルよりは下。これは、 改行 文字を使えば、それによる複数の行からなる描画タイトルで x2 軸の見出しを 生成することも可能。例:


     set title "This is the title\n\nThis is the x2label"

これは二重引用符を使うべきであることに注意してください。この場合、もち ろん 2 つの行で同じフォントが使われます。

2 次元描画の場合の x, x2, y, y2 軸のラベルの方向 (回転角) は、 rotate by <角度> を指定することで変更できます。3 次元描画の x, y 軸 のラベルの方向はデフォルトでは水平方向になっていますが、 rotate parallel を指定することで軸に平行にすることができます。

もし軸の位置のデフォルトの位置が気に入らないならば、代わりに set label を使ってください。このコマンドは文字列をどこに配置するかをもっと自由に 制御できます。

バックスラッシュ文字列の作用、及び文字列を囲む単一引用符と二重引用符の 違いに関するより詳しい情報については、以下参照: syntax (p. [*])

竹野茂治@新潟工科大学
2020-12-08