set size {{no}square | ratio <r> | noratio} {<xscale>,<yscale>} show size
<xscale> と <yscale> は描画全体の拡大の倍率で、描画全体とはグラフとラ ベルと余白の部分を含みます。
重要な注意:
gnuplot の以前の版では、`set size` の値を、出力する描画領域 (キャンバス) のサイズを制御するのにも使っていた出力形式もありま したが、すべての出力形式がそうだったわけではありませんでした。 現在は、ほとんどの出力形式が以下のルールに従います:
set term <terminal_type> size <XX>, <YY> は、出力ファイルのサイズ、 または "キャンバス" のサイズを制御します。サイズパラメータの有効な値に ついては、個々の出力形式のヘルプを参照してください。デフォルトでは、グ ラフはそのキャンバス全体に描画されます。
set size <XX>, <YY> は、描画自体をキャンバスのサイズに対して相対的に 伸縮させます。1 より小さい伸縮値を指定すると、グラフはキャンバス全体を 埋めず、1 より大きい伸縮値を指定すると、グラフの一部分のみがキャンバス 全体に合うように描画されます。1 より大きい伸縮値を指定すると、ある出力 形式では問題が起こるかもしれないことに注意してください。
ratio は、指定した <xscale>, <yscale> の描画範囲内で、グラフのアスペ クト比 (縦横比) を <r> にします (<r> は x 方向の長さに対する y 方向の 長さの比)。
<r> の値を負にするとその意味は違って来ます。<r>=-1 のとき、x 軸、y 軸 の双方の単位 (つまり 1) の目盛りの長さが同一になるよう設定されます。こ れは、3 次元用のコマンド set view equal xy の 2 次元での同等物です。 <r>=-2 のとき、y 軸の単位目盛りの長さは x 軸の単位目盛りの長さの 2 倍 に設定されます。<r> が負の値に関して以下同様です。
gnuplot が指定されたアスペクト比のグラフをちゃんと書けるかは選択され る出力形式に依存します。グラフの領域は出力の指定された部分にちゃんと収 まり、アスペクト比が <r> であるような最大の長方形となります (もちろん 適当な余白も残しますが)。
set size square は set size ratio 1 と同じ意味です。
noratio と nosquare はいずれもグラフをその出力形式 (terminal) での デフォルトのアスペクト比に戻しますが、<xscale> と <yscale> はそのデフ ォルトの値 (1.0) には戻しません。
ratio と square は 3 次元描画では意味を持ちませんが、set view map を使用した 3 次元描画の 2 次元射影には影響を与えます。 以下も参照:set view equal (p. )。これは、3 次元の x 軸と y 軸を強制的に同じスケールに します。
例:
グラフが現在のキャンバスを埋めるような大きさに設定します:
set size 1,1
グラフを通常の半分の大きさで正方形にします:
set size square 0.5,0.5
グラフの高さを横幅の 2 倍にします:
set size ratio 2