3 次元グラフのオブジェクト指定では、グラフ座標は使えません。3 次元の長 方形と楕円は、スクリーン座標だけに制限されています。
書式:
set object <index> <object-type> <object-properties> {front|back|behind|depthorder} {clip|noclip} {fc|fillcolor <colorspec>} {fs <fillstyle>} {default} {lw|linewidth <width>} {dt|dashtype <dashtype>} unset object <index>
<object-type> は、rectangle, ellipse, circle, polygon のいずれ かです。個々のオブジェクトの型は、その型に特有の性質もいくつか持ってい ます。
オプション front, back, behind は、グラフ自身の描画の前、あるい
は後のどちらに描くかを制御します。以下参照: layers (p. )。
front を指定すると、オブジェクトはすべての描画要素の前 (上) に描画さ
れますが、front と指定されたラベルよりは後ろ (下) になります。back
を指定すると、すべての描画要素、すべてのラベルの後ろに配置されます。
behind は、軸や back の長方形を含むすべてのものの後ろに配置されま
す。よって、
set object rectangle from screen 0,0 to screen 1,1 behind
デフォルトでは、オブジェクトは、少なくとも 1 つの頂点がスクリーン座標 で与えられていない限り、グラフ境界でクリッピングされます。noclip と 設定すると、グラフ境界でのクリッピングは無効になりますが、スクリーンサ イズに対するクリッピングは行われます。
オブジェクトの塗り潰しの色は <colorspec> で指定します。fillcolor は
fc と省略できます。塗り潰しスタイルは <fillstyle> で指定します。詳細
は、以下参照: colorspec (p. ), fillstyle (p. )。キーワード default を指定す
ると、これらの属性は描画が実際に行われるときのデフォルトの設定を受け継
ぎます。以下参照: set style rectangle (p. )。