28.1 逆引用符によるシステムコマンドの置換 (Substitution backquotes)

シェルコマンドを逆引用符 (`) で囲むことによってコマンド置換を行うこと ができます。このコマンドは子プロセスで実行され、その出力結果でコマンド ラインの逆引用符で囲まれた部分を置き換えます。システムコマンドの終了ス テータスは、変数 GPVAL_SYSTEM_ERRNO と GPVAL_SYSTEM_ERRMSG に返されま す。

[変更] (version 4 から 5.2 までと異なる挙動): 内部の復帰 (' \r') と改行 (' \n') 文字は、置換時の文字入力から取り除きません。この変更は、インラ インの逆引用符の置換に system() 関数を導入したものです。

コマンド置換は、単一引用符内の文字列以外は、gnuplot のコマンドライン中、どこででも使用可能です。

例:

以下の例は、leastsq というプログラムを実行し、その出力結果で、leastsq を (まわりの引用符こみで) 置き換えます:

     f(x) = `leastsq`

ただし VMS では、

     f(x) = `run leastsq`

以下は現在の日付とユーザー名のラベルを生成します:

     set label "generated on `date +%Y-%m-%d` by `whoami`" at 1,1
     set timestamp "generated on %Y-%m-%d by `whoami`"

竹野茂治@新潟工科大学
2020-07-21