書式:
title <text> | notitle [<ignored text>] title columnheader | title columnheader(N) {at {beginning|end}} {{no}enhanced}
ここで <text> は、引用符で囲まれた文字列か、文字列と評価される式のいず れかです。引用符はキーには表示されません。
入力データの列の最初の項目 (すなわち列の先頭) を文字列フィールドと解釈 し、それをキータイトルとして利用するオプションもあります。以下参照:datastrings (p. )。これは、set key autotitle columnhead を指定すればデフ ォルトの挙動となります。
曲線タイトルとサンプルは予約語 notitle を使うことでキーから削除でき ます。何もないタイトル (title ' ') は notitle と同じ意味を持ちます。 サンプルだけが欲しいときは、一つ以上の空白をタイトルの後ろに入れてください (tilte ' ')。notilte の後ろに文字列をつけた場合、その文字列 は無視されます。
key autotitles が設定されて (デフォルト)、かつ title も notitle も指定されなかった場合、曲線のタイトルは plot コマンド上にある関数名 かデータファイル名になります。ファイル名の場合は、指定される任意のデー タファイル修飾子もそのデフォルトタイトルに含まれます。
位置やタイトルの位置揃えなどの凡例のレイアウトは、set key で制御でき ます。詳細は、以下参照: set key (p. )。
キーワード at により、曲線のタイトルを、自動的に作られる key の箱の 外にでも置くことができるようになります。at {beginning|end} を使用し た場合は、曲線のタイトルをグラフの曲線自身の直前、あるいは直後に置きま す。このオプションは、with lines で描画する場合は有用ですが、他の描 画スタイルでは無意味です。
at <x-position>,<y-position> の形式を使用すれば、曲線のタイトルをペ ージ内の任意の位置に置くことができます。デフォルトでは、その位置指定は スクリーン座標と解釈します。例えば at 0.5, 0.5 は、グラフの軸に縮尺 や境界には関係なく、常にスクリーンのど真ん中を意味します。この方法で配 置するタイトルの書式は、key のオプション指定の影響を受けます。以下参照:set key (p. )。
例:
以下は y=x をタイトル 'x' で表示します:
plot x
以下は、x の 2 乗をタイトル "x^
2" で、ファイル "data.1" をタイトル"measured data" で表示します:
plot x**2 title "x^2", 'data.1' t "measured data"
以下は、ファイルの先頭行の各列にタイトルを含む複数列のデータを描画します。各タイトルは、独立した凡例ではなく、対応する曲線の後ろに置きます:
unset key set offset 0, graph 0.1 plot for [i=1:4] 'data' using i with lines title columnhead at end
以下は、2 つの別々のグラフの key の場所を 1 箇所にします:
set key Left reverse set multiplot layout 2,2 plot sin(x) with points pt 6 title "Left plot is sin(x)" at 0.5, 0.30 plot cos(x) with points pt 7 title "Right plot is cos(x)" at 0.5, 0.27 unset multiplot
竹野茂治@新潟工科大学