bind {allwindows} [<key-sequence>] ["<gnuplot commands>"] bind <key-sequence> "" reset bind
bind は、ホットキーの定義、再定義に使用します。ホットキーとは、入力 カーソルがドライバのウィンドウ内にあるときに、あるキー、または複数のキ ーを押すことで、gnuplot のコマンド列を実行させる機能のことを言います。 bind は、gnuplot が mouse をサポートするようにコンパイルされていて かつマウスが有効な出力形式上で使われてる場合にのみ有効であることに注意 してください。ユーザ指定のキー割当 (binding) は、組み込み (builtin) キ ー割当を置き換えますが、<space> と 'q' は通常は再定義はできません。そ の唯一の例外については、以下参照: bind space (p. )。
マウスボタンは、ボタン 1 のみ、2 次元描画用にのみ定義可能です。
ホットキーの一覧を得るには show bind, または bind とタイプするか、 グラフウィンドウ上でホットキー 'h' を入力してください。
キー定義は、reset bind でデフォルトの状態に復帰できます。
修飾キーを含む複数のキーの定義は引用符で囲む必要があることに注意してく ださい。
標準ではホットキーは現在の描画ウィンドウ上に入力カーソルがある場合のみ 認識されます。bind allwindows <key> ... (bind all <key> ... と省略 可) は、<key> の割当を、それが現在の有効なものか否かに関わらず、すべて の gnuplot の描画ウィンドウ上で可能にします。この場合、gnuplot 変数 MOUSE_KEY_WINDOW にそれが行なわれたウィンドウの ID が保存されるのでそ れをキーに割り当てたコマンドで使用することができます。
例:
- キー割当の設定:
bind a "replot" bind "ctrl-a" "plot x*x" bind "ctrl-alt-a" 'print "great"' bind Home "set view 60,30; replot" bind all Home 'print "This is window ",MOUSE_KEY_WINDOW'
- キー割当を表示:
bind "ctrl-a" # ctrl-a に対するキー割当を表示 bind # 全てのキー定義を表示 show bind # 全てのキー定義を表示
- キー割当を削除:
bind "ctrl-alt-a" "" # ctrl-alt-a のキー割当を削除 (組み込みキー定義は削除されません) reset bind # デフォルト (組み込み) のキー定義を導入
- トグルスイッチ形式にキー割当:
v=0 bind "ctrl-r" "v=v+1;if(v%2)set term x11 noraise; else set term x11 raise"
修飾キー (ctrl / alt) は大文字小文字の区別はありませんが、キーはそうで
はありません:
ctrl-alt-a == CtRl-alT-a ctrl-alt-a != ctrl-alt-A
修飾キー (alt == meta) の一覧:
ctrl, alt, shift (ボタン 1 でのみ有効)
サポートされている特殊キーの一覧:
"BackSpace", "Tab", "Linefeed", "Clear", "Return", "Pause", "Scroll_Lock", "Sys_Req", "Escape", "Delete", "Home", "Left", "Up", "Right", "Down", "PageUp", "PageDown", "End", "Begin",
"KP_Space", "KP_Tab", "KP_Enter", "KP_F1", "KP_F2", "KP_F3", "KP_F4", "KP_Home", "KP_Left", "KP_Up", "KP_Right", "KP_Down", "KP_PageUp", "KP_PageDown", "KP_End", "KP_Begin", "KP_Insert", "KP_Delete", "KP_Equal", "KP_Multiply", "KP_Add", "KP_Separator", "KP_Subtract", "KP_Decimal", "KP_Divide",
"KP_1" - "KP_9", "F1" - "F12"
以下は、実際のキーではなく、ウィンドウに関するイベントです:
"Button1" "Close"