- 線の点線/破線パターンは、現在は線の他の属性と独立に指定できます。以
下参照: dashtype, set dashtype, set linetype。
- 一つの plot での連続した要素に使用されるデフォルトの色の巡回列は、色
弱者により容易に区別できるものになりました。その色の巡回列は、ユーザ
が制御できます (以下参照: set colorsequence)。この仕組みは、白黒の
グラフを生成することでも行えます (以下参照: set monochrome)。なお、
従来の gnuplot のバージョンでは monochrome は、現在の出力形式を
set temrinal で変更するときにのみにしか選択できませんでした。
- 新しい描画スタイル with parallelaxes、with table、および等高線の
ラベル付け。
- 単調 3 次スプラインによるデータの新しい前処理フィルタ (以下参照:
smooth mcsplines)
- 文字の書式制御は、下付き、上付き、フォントサイズ、その他以前有効だっ
たものに加え、今は太字体 (bold) と斜体 (italic) フォント設定もサポー
トしています。このモード (拡張文字処理) は、現在はデフォルトで有効と
なっています。以下参照: enhanced text。文字列要素は枠で囲むことも
できます (以下参照: set style textbox)。
- 対話型出力形式は、ハイパーテキストラベルをサポートしていますが、これ
はマウスがそのラベルのリンク点上にあるときにのみ現れるものです。
- 新しい座標系 (度、分、秒)。以下参照: set xtics geographic。
- 軸の見出しのデフォルト書式用の "% h" (LaTeX 系出力形式では "$%h$")。
この書式は C の標準書式の %g に似ていますが、指数部分がある場合は、
それが上付き文字として書かれることが違います。例えば、1.2E05 でなく
1.2 x 10
^
5 となります。
- スクリプト内で、インラインデータを名前付きのデータブロックとして保存
し繰り返し描画できるように。以下参照: inline data。
- 32-bit のアルファ値 + RGB 色表記 (#AARRGGBB) をサポート。以下参照:
colorspec。
- hsv2rgb(H,S,V) という変換関数による HSV 色空間のサポート。
- 第 2 軸 (x2, y2) は、対応関数により、第 1 軸に固定できます。最も単純
なのは、これにより第 1 軸と 2 軸の軸の範囲を一致させることです。より
一般に、これにより非線形な軸を定義できるようになりますが、これまでは
そのようなことは対数軸しかできませんでした。以下参照: set link。
- plot コマンドの各関数にオプションとして描画範囲を前置指定できます。
これは、plot 全体の範囲には影響せず、その関数のデータをサンプリング
する範囲でしかありません。以下参照: plot, piecewise.dem。
- 外部ライブラリ libcerf が利用可能であれば、それは複素数学関数 cerf,
cdawson, erfi, faddeeva, および Voigt プロファイル VP(x,sigma,gamma)
を提供するのに使われます。
- コマンド import は、外部共有オブジェクト (サポートはオペレーティン
グシステム依存) が提供する関数にユーザ定義関数名を割り当てます。適当
な外部共有オブジェクトを作るためのテンプレートヘッダファイル、サンプ
ルソース、makefile などが demo の中にあります。
- 対話作業の履歴一覧内の直前のコマンドは、番号で再実行できます。例えば
history !5 は、history の一覧内の 5 番のコマンドを再実行します。
- ビットシフト演算子 >> と <<。
- gnuplot のシェル呼び出しで gnuplot スクリプトにパラメータを渡せます。
gnuplot -c scriptfile.gp ARG1 ARG2 ARG3 ...
竹野茂治@新潟工科大学
2019-05-30