97 Splot

splot は 3 次元描画のためのコマンドです (もちろんご存知でしょうが、 実際にはその 2 次元への射影)。それは、plot コマンドの 3 次元版です。 splot は、それぞれ単一の x, y, z 軸を提供するだけで、plot で用意さ れている第 2 軸 x2, y2 のようなものはありません。

2 次元と 3 次元描画の両方で使える多くのオプションについては、以下参照:plot (84)

書式:

     splot {<ranges>}
           {<iteration>}
           <function> | {{<file name> | <datablock name>}
                         {datafile-modifiers}}
                      | keyentry
           {<title-spec>} {with <style>}
           {, {definitions{,}} <function> ...}

コマンド splot は、関数から生成されたデータ、またはデータファイルか ら読み込んだデータ、または事前に保存された名前付きデータブロックのデー タを処理します。データファイル名は、通常引用符で囲んだ文字列として与え ます。関数は 1 本の数式ですが、媒介変数モード (parametric) では 3 つの 数式の組として与えます。

デフォルトでは、splot は描画されるデータの下に完全な xy 面を描きます。 z の一番下の目盛りと xy 平面の位置関係は set xyplane で変更できます。 splot の射影の向きは set view で制御できます。詳細は、以下参照:set view (95.99), set xyplane (95.114)

splot コマンドの範囲の指定の書式は plot の場合と同じです。媒介変数 モード (parametric) でなければ、範囲指定は以下の順で、

     splot [<xrange>][<yrange>][<zrange>] ...

媒介変数モード (parametric) では、範囲指定は以下の順で与えなければいけません:
     splot [<urange>][<vrange>][<xrange>][<yrange>][<zrange>] ...

title オプションも plot と同じです。withplot とほぼ同じで すが、2 次元の描画スタイル全部が使えるわけではありません。

datafile オプションにはさらに違いがあります。

媒介変数モード (parametric) や関数を利用して曲面を描く別の方法に、疑似 ファイル '++' を利用して xy 平面の格子の上に標本点を生成するやり方があ ります。

以下も参照: show plot (95.65), set view map (95.99), sampling (84.9)


Subsections
竹野茂治@新潟工科大学
2019-01-08